農家の次男の嫁シリーズ・・・? 21時の電話編
21時の電話編
それはうたた寝の最中だった。。。
主人の従兄弟の嫁からの電話で
『今しがた義伯父が車で事故を起こしたみたいよ。
その被害者の家から電話で、いつもお世話をしている方に連絡を取りたいとかで、
我が家に電話があったの。
物損事故だけれど、玄関先が壊れているそうで、夫婦に話したけれど、あまりピンと来ていない様なので、
いつも来ている方に何もかもまかせていると伺っていたので連絡をお願いします・・・って云っていました。』
身の毛がよだつとはこの事かしら。
義伯父が無傷なのは確認できたのだけれど・・・
運転は辞めるように云っていたのだが、
実子でもないのでキーを取り上げるのは遠慮があった。
また、老夫婦には便利さもあったので内緒で乗っていて、夫の運転を黙認していたのだろうか?
私も、随分とアッシー君をしたのだけれど??
すぐさま本家に連絡をして、朝の集合を約束したが、連絡をしてきた従兄弟もきっちりと呼んだ。
老夫婦の言い訳の逃げ場を無くすには、近場の3軒は結託する必要がある。
そして私は何一つ預かっていないし、法的にも何もしていないのだとの証明の為に。
(なんて冷たいのだろうかと、チクチク胸は痛んだが、世間様に迷惑は掛けられないし事故の始末までとは論外だ。)
朝の光の中で、その家の玄関はブルーシートをめくると見事に崩れ果てていた。
義伯父はガラス屋に電話をしている最中であったが、それどころではない。
玄関サッシの枠ごと変えなければならなかった。
直ぐに謝りに行き、ことの顛末を聞いてきたがあまりの事に愕然とした。
任意保険が無いままの事故だ。物損などは出るはずも無い。
大工の手配も早急にしなくては寒いし、何より物騒である。年寄りの電動バイクも壊していた・・・
義伯父を説き伏せ、車は廃車にする事に・・・
だが義伯母の手術の入院は明日に迫っていた。
ええい、ままよ
義伯父の入院先も探して、頼み込んだ。
散々抵抗していたが、3軒揃って説き伏せた。
徘徊して、病院を抜け出したら面倒は見れないとの病院側の意見であったが、
この際、それでも時間稼ぎにはなる。
義伯父を連れて、付き添いなどは出来るわけがないとの、私の意見を通させてもらったが
後味が悪いのは否めない。
義伯母の入院の用意と、義伯父の入院の用意と・・・目の回る忙しさであった。
その間にも余分な出費の為に見積もりをしてもらい、義伯母を連れて銀行へ・・・
無事に手術の済んだ義伯母は、長年連れ添った夫のことを心配している。
『全て任せるからお願いね』
かくて、私の血圧は急上昇したのであった。
行き戻りの看護である。
義母は、義伯父の入浴時間には着替えを出してやってねと云っていたが、
手術の付き添いに、1時間半も離れたところに居るのに、何度も繰り返して私に云う
飛んで帰ってくるのかしら???
まだ修行が足りぬゆえ、雲にも風にも乗れぬ身
義母が家から行けば10分で行き着くが、
『私は爺さん(夫)の時も、里の兄の時もそうやってしてきたから~』
え?
義伯父は何時 私の夫になったのか、兄になったのか・・・
勤め口を2度もフイにして、精一杯努力しているが、要求の多いこと。
しかし、それは兄嫁が助太刀をしてくれた。
『不可能よ。お義母さんがやったら?私は勤めがあるので無理だから。』
尚も云い続ける姑をばっさりと切った。
手術後2日目のICUから軽々と別れを告げて、一路 義伯母の家の金魚の餌やりと、
事故処理具合を確認して、次は我が家の庭師の番だ~~
けれど明日には義伯父の入院先に、こまごまとしたものを買い整えて行かなくては。。。
又、帰りたいための電話を掛け続けているだろう
それは、残った機能をフル回転させて考えた文句だ。
『私の車はあるかね?』 (事故のことはすっかり忘れている。)
『金魚の餌やりと植木に水をやりに帰らなくては』
『家を留守にしているので、ちょっと連れて帰ってくれんかね』
『家の鍵を持ってきておくれ』
『家内はどうしている?』(手術も忘れている)
『家で1人で生活出来るよ。何でも出来るから・・・』(近所は火事が怖いのよ。)
だけれど、どんなにフル回転させても、老夫婦は事故の家にはお詫びに行かなかった。。。
私達のお役目は、平身低頭で頭を下げ続ける事だった。。。
それで入院の措置となったのだが、事故の家を通り過ぎてその隣へ・・・
義伯母は挨拶に行った。。。
『今から入院してきますね。主人はこの人たちが入院させたから・・・』
(ああ、私の予感は当たった。想定内のセリフだ。 このために3軒共集合させたのよ。)
たったの一日目の入院先からの電話攻勢で根を上げて、
本家の姑に愚痴を言いに来た従兄弟の嫁の話も聞いてやらねば。。。
私・・・
もう5ヶ月も義伯父の電話攻勢と、
予期せぬお叱りを受けているのですが・・・
あはは!
更新の出来ない理由を長々と・・・ゴメンよ!