小川智之 渚のパパラッチ -103ページ目

東京


嵐のような日々でした。
気が付いたら東京へ向かう飛行機の中でした
先生は隣でビールを飲んでいました。

よう、小僧起きたか、しかし残念だったなー。しかしまあそんなもんだ。
はい、、、
お前これからどうするんだ?
これから、働こうと思ってます。
そうか、まあなんかの縁だ、良かったらうちの劇団に来て構わんぞ。
おれはつかこうへいってもんだ。

びっくりしましたが、せっかくのチャンスなので、
先生と別れて3日後、勇気を出して
合いに行ったら本当に来たのかと、木刀でガンガン殴られました。

そして東京生活が始まったのでした。

ラスベガス2

とにかく凄いですラスベガス

田舎者のぼくには、、、

とあっけにとられてる間に先生はもうお金をチップに交換していました。

なにをぼさっとしとるんださっさと座らんか。

僕が、座るとなんの相談もなくいきなり。

掛け金が二倍の赤のマスに30万チップ全部置きました


せ、せんせい!

僕は心臓が爆発しそうでした。たまっころが黒に入ったら一発で終わり

ディーラーが玉を回しました。

僕は目をつぶりひたすら祈っていました。

目をあけると玉は赤の36

キターーーー!

この一瞬で60万!

先生ありがとうもう十分です。さて帰ろうと横見たら

顔を真っ赤にキェーーと奇声を発した先生は60万のチップを

いきなり18の上に置きました。

せ、せ、せんせい!!!

数字は36個0からだから37分の1

まずむりだ60万がパー。

お兄さん待ってといおうとしたらその時ディーラーのあんちゃんが玉を回し始めました。

また目をつぶり玉が止まる。目をあけると赤18!な、7倍だ!7倍ということは420万!!!

もう十分だ!

先生!帰りましょう!!

うるせー!僕がぴしゃーっと殴られ吹っ飛んでるあいだに今度はクェーと

2倍の黒の2にまた全がけ、当たれば840万ハズレればパー

先生がぼそっと今度は黒だ!

しかし不思議な人だ。初めてあった時から感じていたが他の人とはオーラが違う。

なんか不思議といける気がしてきた。


あんちゃんが玉を回す。勢いよく玉が回り始める。

すると、自然と玉が黒のマスに、、、入らない!!

420万がパー!

状況が飲み込めず先生を見ました


しらねー


そこからの記憶はありません


ラスベガス

ニューヨークへの楽しい旅、、、

ベガスのべの字も頭になかったのに

今、ラスベガスです。

それもこれも、先生と呼ばれるこのおっちゃんのせいだ。


よし!小僧いっちょやるか

何をですか?

何をってバカギャンブルだよ

でも僕、お金持ってませんよ。

バカ親に送ってもらえ

仕方ないので母ちゃんに30万送ってもらいました。

よし行くか

はい、その前に名前教えてもらっていいですか。

その時のサングラスの奥が怖かった


、、、先生で構わん

それ以上聞いたらいけない気がしました。

そして冷や汗が止まりませんでした


僕は先生の後ろにピタッと張り付いていました。

小僧どうした?

なんだか怖くて


んなもんすぐ慣れる。

帰る頃には俺たちゃ金持ちだよ。

そしてニヤッと笑いました