精密採点DXで抑揚がつかないのはどうしてか? | 精密採点DX&DAMとも録音♪を楽しむ

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 皆様こんにちは。今回は、精密採点DX(DX-G)の抑揚についてです。

 

 精密採点DXの抑揚判定は、セクションごとに音量の差がついていれば抑揚があると判定されます。音量差は声の大きい小さいという強弱の事です。更に確実に抑揚点を上げるには、フレーズごとに満遍なく強弱を付けます。

 

 採点の強弱判定は、聞こえ方の大きい小さいはもちろんの事ですが、マイクに対する音圧の強い弱いでも判定されているように感じます。発声方法がワンパターンでない人は、聞こえ方では、あまり強弱がついていないように聞こえても抑揚が付きやすい場合もあるように感じます。簡単に言うと、マイクの距離をそれほど変えなくても抑揚が付きやすい発声もあるという事です。

 

 では、抑揚がつかない、つきにくい原因について考えてみます。まず認識しておかなければいけないのは、どんなに上手く歌を表現しても、抑揚が付いていないなら、採点的な抑揚判定では、抑揚がつかない歌い方だという事です。これを採点のせいにする人が居るようですが、点を気にするなら採点にあわせればいいだけです。意識しても採点の基準に合わせあられないとしたら、それだけの技術しか持ち合わせてないという事になります。

 

 私が色々な音源を聞いて感じる一番多い原因は、口先で歌っている声の小さい場合です。抜けの悪いこもった声の場合も多いですし、綺麗な響きに聞こえる声でまとめていても、絶対的な声量がたりていません。こういう場合は、ダイナミックレンジが狭く、いくら頑張っても抑揚判定は悪いです。強弱をつけているつもりでも抑揚が付かない原因の多くは、ダイナミックレンジの狭さです。特に強い側の声がたいして出ていない場合が多いです。このタイプの多くの人は自覚していないと思われますが、単純に声が小さい場合が多いです。声を大きく出せば、それだけコントロールも難しくなりますし、音程が破綻する原因にもなります。抑揚をなかなか克服できない原因は、全体に小さくまとめすぎていると考えられます。採点があてにならないという意見は多いですが、ごまかしがきかない部分もたくさんあるのも採点です。目安にしてもいい部分は、うまく活用してもいいのかもしれません。ただ、採点的な抑揚が歌の表現としていいのかというと難しい所ですね。

 

 声の出し方以外の原因で考えられるのは、曲自体が持っている音の構成です。私自身、抑揚の付きやすい曲もありますし、付きにくい曲もあります。抑揚がつきにくい曲で点数を出す場合は、無理やり抑揚を付ける必要があります。そういう場合は、無理やり音量差をつけるわけですから、聞こえ方は、不自然になってきます。こういう歌い方は、俗に言う採点歌唱です。採点の仕様に合わせているだけですが、不自然な歌い方は、採点批判の対象になりやすいようです。確実に強弱を付けて採点的な要素を埋めれば、通常の歌い方とはかけ離れていきますし、できるだけわざとらしくないように確実に抑揚を付けるという場合は、かなり難しくなる場合もあります。きちんと聞ける人なら、何をやっているかわかると思われますが、同じくらいのレベルにならないと聞き分けるのは難しい場合も多いのかもしれません。良くわかってない人ほど、都合のいい解釈や採点批判をしているように感じますが、採点や歌のスキルを上げるという事は、非常に根気のいる作業を続ける必要があります。心の底から納得できるまで採点を理解したい場合は、同じレベルまで力をつける必要があります。

 

 何度も書いていますけど、点数は、採点の要件をどれだけ満たしたかの結果にすぎません。点が低ければ、採点の要件を満たしていないという事ですし、下手に聞こえても点が出ているのなら、採点の要件を満たしているという事です。点が低くて上手く聞こえるという音源があるのなら、採点の要件以外に何かあるという事ですが、採点的観点からは、低得点の歌でしかありません。歌の上手さと点数を気にするのではなく、点数と細かな採点の要素を聞き取れるようにならないと何も見えてこないのかもしれませんね。

 

 

 

 

DAMともに採点軌跡付き音源を公開してあります。

100点の採点歌唱とは別に、採点歌唱を目立たなくした音源も公開してあります。

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