これを読むと、『ゆとり教育』はある意味成功したのでは?と思ってしまいます。 | 考える力が育つ子育て講座

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●これを読むと、『ゆとり教育』はある意味成功したのでは?と思ってしまいます。

こんにちは、前川です。

今日の記事は、ちょっと腹立たしく思う方もいらっしゃるかもしれません。

斎藤 貴男氏の機会不平等 (文春文庫)という本の中に、『ゆとり教育』を推進した三浦朱門・前教育課程審議会会長のこんな発言があります。



学力低下は予測し得る不安と言うか、覚悟しながら教課審をやっとりました。

いや、逆に平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。

つまり、できん者はできんままで結構。

戦後五十年、落ちこぼれの底辺を上げることにばかり注いできた労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。

百人に一人でもいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。

限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいいんです。





これを読む限り、皮肉にも『ゆとり教育』は成功したのではないでしょうか。

三浦朱門氏は東大卒、ふとドラゴン桜の第1巻を思い出しました。

『社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている!そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られてるんだ!』



ただ、この番組の東大に対する捉え方や、勉強する理由については、?マークのつくところです。

ともあれ、学習塾の現場にいても、学力の二極化はひしひしと感じることは、事実です。

機会不平等 (文春文庫)/斎藤 貴男

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