1月20日(日)13時00分~15時00分

参加者3名

師家、師範代、私

円空流の剣術の形の構成から思う事があり、それの応用について技を実演して師家に質問したところ。

「それに気付いたのは二人目だよ」

と言われました。

ちなみに一人目は清瀬支部長だそうです。

円空流の支部長師範代を認められている以上は、流派の基本ができていて、流派の理合に精通していて、応用すれば流派の技になるのは当たり前といえば当たり前の事ですが、

逆に言えば、基本が疎かで、形の手順が曖昧で、流派の理合が他流他武道と混ざって自己流で稽古していたりすると、今回の応用には絶対に気付けないと言えます。

これを密教では『衆生の自密』と言います。

何も隠していないのに、見る方の段階が至っていない、又は勝手な解釈で正しく物事を見られない等の原因で、自分自身で答えを秘密にしてしまっているという事です。

今回の応用はあくまでも通常の稽古で公開されている範囲内の基本、形、理合を組み立てて気付けたものなので、答えは初めから用意されていたとも言えます。

日本で初めてヨガを広めたと言われている中村天風先生が、ヨガの師にチベットの山奥に連れていかれたのに何も教えてもらえなくて、どうしてかと聞いたところ

「おまえの頭の中は水がいっぱいに張ったコップのような状態だから何も教えられない」

と言われたというエピソードを聞いた事があります。

これを武術で言えば他流他武道の知識や経験と置き換えられるでしょう。

誤解のないように他流他武道の知識や経験が悪いのではなく、習う姿勢の問題で、新しく何かを習うなら空のコップに水を注ぐように素直に、自己流の解釈をせずに基本、表、裏、奥へと進んで行くと、自ずと見えてくるものが円空流にはあります。

それは、円空流には各段階の理合を各武器術という別の視点から積み重ねていく綿密な指導体系が確立されているからに他なりません。

そしてその指導体系に一本の筋を通しているのが基本となります。

せっかく用意されている指導体系を『衆生の自密』にする事のないよう、素直に学ぶのが一番の早道です。

今回の稽古は

方丈之形
基本五之太刀
組形の一本目を行いました。

今年のテーマは理屈よりも身体を動かせという事で、特に形の一本目とその応用を徹底的に行いました。

円空流公式HP
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/enkuuryu/

円空流棒術世田谷支部

(世田谷支部なのに会場の関係で江東区で活動してます)

金曜か土曜日の18時30分~21時に月1回開催

(次回は2月9日予定ですが人数も少ないので希望の日の連絡があり日程が合えば開催も可です)

会費 1回1000円(不定期開催なので参加した時だけ頂きます)

(入門に際しては本部に入門料2000円を納めて頂きます)

★清瀬支部 清瀬教室日程★
場所;清瀬けやきホール4F小ホール 清瀬市元町1-6-6 清瀬駅北口徒歩三分