平成25年3月3日13時~17時

参加者7名

師家、支部長2人、男性門人、子供2人、私

年に三回(早縄術、骨指術、長棒術)行われる円空流伝承会主催の講習会、今年の第一回目です。

講習内容

早縄術の形 8本

教室長から支部長に昇格したKさんの指導力強化のため、Kさんがメインで指導をし、私を含めた他の支部長がそれをサポートするというコンセプトで行われました。

Kさんは円空流の講習会でメインで皆の前で指導するのは初めてなのか、言葉の節々に自信のなさが表れていたという事で

「自信を持って教えないと講習生が不安になる」

との指摘がありましたので、補足として私から

「稽古を積めば自信は自然と付きます。」

と話しました。

自信がなくても堂々と指導するのは結構ですが、例えばうろ覚えで間違ってるかもしれないような内容すらも堂々と自信満々に教えられては流派としては困ってしまうので、自信を持つことの意味を誤解されないようにとの老婆心からです。

自分がわからないこと、自信がないことを認めるのは決して恥ではありません。

実際に人に教えてみると今まで気にもしてなかった些細な部分も正しいのだろうかと気になってきます。

もちろん、
【上】はしっかり稽古した経験と知識に基づき堂々と教えること。

次に
【中】はわからない曖昧な部分があれば堂々とわからない事を認め、確実にわかる事のみを伝え、師家に確認して後日正しく伝えること


【下】はわからない曖昧なことを隠して、堂々と自信満々にわからない曖昧なことを伝えてしまうこと。
それがあってればラッキーですが場合によっては間違った事を教えることになります。

【下の下】は明らかに流派の技ではないものを堂々と自信満々に流派の名を騙り師家の技として教えること。
これは嘘を教える行為です。

流派の伝承とは『上意下達』が原則で、流派の一指導者の立場に過ぎない者が他流他武道を混ぜた勝手な教えをしだしたら、円空流は終わりです。
我々は円空流三代相伝師家に習いに来てるのであって一指導者の勝手な解釈を押しつけられても迷惑なだけです。

これが内部だけならそのような人間は他の門人から相手にされなくなるだけで済みますが、外部講習等でやられてしまうと、指導者の立場にある人間が教えた内容は流派の教えとして一人歩きしていき取り返しがつかなくなります。

今回のKさんはわからない事や曖昧な点を
「どうだったかな?確かこうだったな」
と、自信なさげに口にだしながら指導してましたが、
師家が今回、Kさんを指導のメインにしたのは他の支部長がサポートするという前提での事なので、
Kさんに自信があろうがなかろうが講習会自体は何の問題もありませんでした。

むしろ逆に堂々とわからないことや曖昧な事を口に出してくれたので、どこをサポートしたらいいかが明確になり、講習生に間違った事を伝えるような事にはなりませんでした。

Kさんは謙虚な人なので自信がないように見えても嘘は教えませんし、講習中にも自分の稽古記録を確認しながら正しく伝えてくれていたので、後は稽古の積み重ねで本物の自信を付けて良き指導者になっていただければと思います。

参加者に小学生の兄弟が二人いて飽きもせずに最後まで一生懸命稽古していたのが印象的でした。

講習内容が終わって雑談モードになった時に実験的に講習会の正規の内容にない蜷結びを教えてみたら意外にも食い付きが良かったです。
遊び感覚で鎖を結びあげていくのが縄捌きの良い稽古にもなるのでこれは子供に捕縄を教えるのに有効だと実感しました。

さりげなく海老結びを作って置いてみましたがこれには興味を示してくれませんでした。

何はともあれ子供に捕縄術を教える機会など初めてだったので貴重な経験をさせてもらいました。

捕縄術はなかなか習える機会は少ないので興味のある方は是非とも来年度の講習会にご参加下さい。

円空流公式HP
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/enkuuryu/

円空流棒術世田谷支部

(世田谷支部なのに会場の関係で江東区で活動してます)

金曜か土曜日の18時30分~21時に月1回開催

(次回は4月19日予定ですが人数も少ないので希望の日の連絡があり日程が合えば開催も可です)

会費 1回1000円(不定期開催なので参加した時だけ頂きます)

(入門に際しては本部に入門料2000円を納めて頂きます)

★清瀬支部 清瀬教室日程★
場所;清瀬けやきホール4F小ホール 清瀬市元町1-6-6 清瀬駅北口徒歩三分