私自身は創業経営者にあたるわけですが、実家は祖父が創業した会社です。
それを引き継ぐ私の弟は後継経営者なのでなんとなく、どちらの傾向もわかるのですが、
両者にはどんな違いがあるのでしょうか。
創業者はゼロから何かを創りだす人ですから、また人から命令されるのではなく自分で全てを考え行動する、
アグレッシブで行動的な人が多いと思います。
向こう見ずで恐れ知らずといったこともあるかもしれません。
一方、後継経営者は本人の意思に関わらず事業を継承するっていうことから始まっていますので
新しいものを作り出すというよりも、今あるものを守る、継承するということに使命感をもって動いています。
創業者からみれば「親のあとを継ぐだけなんて苦労知らずだ」と批判されることもありますが、
創業者に比べると後継経営者の方がまじめで実直思もわれことが多いのではないでしょうか。
両者の経営スタイルは結構違いが見えてきます。
どちらが優れているということはありません。
ワンマン型経営とされる創業経営者が論理的思考をもった後継経営者の思考を取り入れること。
また、
慎重型経営とされる後継経営者が行動的な起業家精神を取り入れること。
それぞれ違いはありますが、一長一短があり、それぞれの長所を取り入れることが重要です。
激変する世の中でいかにして新たな事業を創造していくか?
初代か後継者であるかを問わず大きな課題です。
さて、ここからは私見です。
自分がもし選べるとしたら、創業者の立場が良いか、後継者の立場がいいか、を問われると、どちらとも言えない、というのが私の率直な感想です。
創業者で自分の思うがままに経営できるというのもやりがいがありますし、
親の地盤や会社の信用を受け継げるというのもありがたい。(借金はありがたくないとして)
夢や希望を大きく抱ける、そして意のままに動けるといった点と、自分の性分からすると創業者の方をやはり選ぶのかもしれません。
しかし、自分を含めて周りの初代経営者を見ていると、
出る杭は打たれるといった面では後継経営者よりも周囲は手厳しいと感じます。
もちろん、その行動力の強さから批判を受けやすかったりすることが多いのだろうと思います。
やはりゼロから何かを創りだすというのは、よほどのパワーと向こう見ずとも思われる行動力がなければ周囲を動かせない。
そんな批判がでてくることも重々承知なのだと思いますが、これも精神力のいることです。
周囲の評価や評判を気にするというのは共同体の中で生活していくうえで避けられないでしょうし、
特にこの日本、「他人に(できるだけ)嫌われないように生きること」を良しとしているお国柄の中では
人の目を気にしないという感覚に至るまでにはなかなか苦労のいることなのかもしれません。
私もどちらかというと「人に好かれたい、人から嫌われないように」と考えがちなので、気にしないというのは実際、とても難しい。
アドラー心理学を書いた「嫌われる勇気」で衝撃的な言葉がありました。
「他者の期待を満たすために生きているわけではない」
いわゆる「承認欲求の否定」です。
他人に嫌われることへの勇気が書いてある、「嫌われる勇気」は私の大好きな本の一つです。
日本という国で今とても流行っているというのがよくわかります。
まさに嫌われないように生きている人が(私も含めて)多い。
私はどちらかというと、他人が何をやっていても自分に関係のない事柄はあまり気にしないほうですが、
どうやら自分に関係のない他人の行動が気になって仕方のなく、口に戸が立てられず方々に情報発信をする人も
少なくありません。
特に経営者というのは、創業者の後継者も一国一城の主。
いいことも悪いことも矢面に立つことが起きるかと思います。
「過去にとらわれず、未来に怯えず、今を生きろ」ホリエモン、堀江貴文さんの言葉。
確か最近、学校を創られてその校訓?にもこの言葉が使われていました。
創業者にも後継者にも当てはまるいい言葉だと思います。
くじけそうな時いつも思いだしています。
さて、最近体調が悪い日が続き、なかなか食事が喉を通りません。
喉を通りやすい食べ物は「果物」ということで、買ってきてもらいました
(フルーツパーラー果実香さん)
すももがちょうど熟していて甘くておいしかったです。
ありがたいです✨