私もいつかは父母と同じ涅槃へいき三途の河を渉るだろう。
それまで精一杯生きてこそ人間。
◆幽体離脱◆
まさに身体と魂が離れてしまう現象のこと。
身体から魂が抜け出るとき
頭から起き上がるように離れていき、足が抜けて全身が離れる。
魂が身体に戻らなければ死ぬ思いをしたことがあります。
行こうか戻ろうか？
怖くて身体の横に立つと一旦宙に浮き、今度は足から身体に魂が入っていき頭まで身体と魂が重なったとき体が動き目が覚めました。
その後が問題でした。
朦朧とするなかで寝ているベッドの周りに何十人という僧侶らしき声のざわめきと共に玄関に下げてある鈴がチリンと鳴った。
何か話し声が聞こえる。
ざわめきと共にベッドの周りを囲んだ。
私の耳元ではっきり聞こえた一言。
それは
『まだ早い…。』
意味を理解しようと朦朧とした頭で考えた。身体は動かないまま金縛り状態だ。まだ早い？
Σ(￣□￣;)
死なせるのはまだ早いということだと理解した。
もしかしたらあのとき身体に戻らなかったら死んでいただろう。
それから間もなく何十人という僧侶らしき人たちは再びジャランと音がなる杖を突きながら廊下を通り玄関へ向かう気配がする。
と、玄関に下げてある鈴がもう一度チリンと鳴った。