東長崎商店街 | 小さな花、咲かせよう  【夢の修理屋】                    

東長崎商店街

今年の正月休みは暦どおりで行けば4日間と短い正月からか

昨日でUターンのピークは終えたようだ。


昨日の東京の天気は変わりやすく、晴れの中を歩いていたかと思えば

急に雨が降ってくるという天気だ。私の住んでいる町は賃貸が多いからか

スーツケースをもった若い男女が各地に帰っていく様子があった。

今年も1年の思いを振り返りながら、両親の待つ実家に戻るのだろうな

と想像しながらひとりひとりの様子を確かめていった。


行先は、毎度毎度の靴の修理屋。今月はこれで2回目。

ソールを直してもらったのだが、今度はつま先の革の縫い目の

糸がぷつり。金曜日の夜の雨で、弱っていた箇所が切れて

しまったようだ。


この靴は、イギリスのチーニー(http://www.watanabe-int.co.jp/cheaney/history.php

というメーカーの靴で革はとてもやわらかく、見た目もすっきりしている。

社会人になって3年目でようやく買った4万円ほどした靴だ。

茶色の色も良い色になってきた。少々痛みもでてきたが

4年も履くと愛着さえ感じてくる。靴を作った職人は、どんな人かな?

どんな工場でつくっているのかな?修理してくれる人がいて

今まで付き合ってこれた。


その大切な靴先が軽くパカっといった。


修理屋のおやじさんに聞いたら、そのつま先のところは

芯がはいっていて、どんな機械でも縫えないようだ。

カカトの部分も糸が抜けると修復が難しいらしい。


でも「こんなの気にすることはねえよ。先っぽなんて、使わねから

接着剤でとめりゃ、はがれねえよ」と一言。


なんか、本質だなって感じた。


見た目の不必要なものにこだわって、大切な部分を

見失う。本質をみれば、大したことのないものに気がつくと

目が向いている。


「また、剥がれりゃつけてやるよ。気にすることはない」


修理屋のおじさんにソールの修理を頼んだとき

靴の裏をみせて、ひどい人は足裏のコルクを穴開けて

くると指をさし、おれの私の顔を見て


「おまえさんは、そんな事しないだろうがね」と言われた。


このおじさんは、人の靴みて人を見てるのかな。

少し恥ずかしかったが、それだけに今回のつま先の件の

言葉は少し響いてしまった。


昼さがり、東長崎商店街の中華屋の『豚まん』が食べたく

なった。ひとつ85円で、中身はぎっしり。豚まん2つと

ゴマだんごで255円。この中華店はテレビに登場したことがある。

「なんで、こんなに安いのですか?」とレポータに聞かれたら

少し困った顔をして「皆に喜んで買ってもらいたいし」と言っていたが

無理やりぽかっった。


顔は買い手の立場にたったら、当然の値段設定と

いいたそうだった。いや、店側がなんで?と言いたかったかも知れない。







あったかい肉汁がでてきた。幸せ。

たまにはこんな生活もいいなと感じた。

東長崎商店街。おいしくあったかい町。