【秋嵐】~大宮~ UB.10 | Blue in Blue fu-minのブログ〈☆嵐&大宮小説☆〉

Blue in Blue fu-minのブログ〈☆嵐&大宮小説☆〉

嵐、特に大野さんに溺れています。
「空へ、望む未来へ」は5人に演じて欲しいなと思って作った絆がテーマのストーリーです。
他に、BL、妄想、ファンタジー、色々あります(大宮メイン♡)
よろしかったらお寄りください☆

 

 

お誕生日だって分かってます。

出来たらお誕生日おめでとうの記事、UPしたいです。

…なんとか、今日中には(;^_^A。

取り敢えず、こっちを先に…。

 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o

 

 

 

大野さんは注文取りにきた店員さんに、焼酎ロックをオーダーして、

 

「みんなも飲んでね。今日はおれの奢りだよー♪」

 

 

なんて、一秒前に見せたのとは真逆のにこやかな顔で先輩たちにメニューを渡した。

 

「やったー!」

 

自腹だったら絶対頼まないような高っかいのをバンバン頼む3人。

 

「…以上の10品でよろしいでしょうか?」

「は―い(^O^)」

 

 

…あの、いくらなんでも頼みすぎじゃ。

店員さん、目が真ん丸になってるよ。

 

「そういえば、オーナー、なんでここに?」

「デートって言ってませんでしたぁ?」

「ルンルンしてたっすよね?」

 

ひとしきりオーダー済んだ後、四角いテーブルの向こう、3人で不思議そうに聞いてるけど、

あれれ、ツヨシさん、いつの間にそっちに移った?

さっきまで俺の横、座ってたよね?

 

もぉー、なんでよー笑い泣き

大野さんと二人並びって、気まずいじゃん笑い泣き

 

「あの…」

「おれ、フラれたの」

 

思い切って話しかけようとしたら、キレイな横顔がぽつりと呟いた。

 

ええっ!? そうなの?? (  ゚ ◇ ゚ ;) ??

 

「えー、またですかぁ?」

「また、ってひどい。でもね、ミキちゃん、おれ諦めない」

 

「あら、珍しい執着心」

「うん、サヤちゃん、今度はかなり本気」

 

「へー、そんなん初めてじゃないっすかぁ?」

「ムロは黙ってむかっ

 

振ったの? かずが!?

 

「おれね、これまで自分から好きになったこと無くってさ

 
おぉ、ウワサはホントだったんだ。
 

「でね、好きって言ったら、向こうもね、おれのこと好きって言ってくれたの」

 

うん、確かに言ってた。

 

「なのに…」

 

 

不意に下がってた目尻がキュッと上がって、見たこと無いキツイ目に変わった。

 

「人の恋路を邪魔するヤツがいるんだよねー」

 

低い声が呟く。

 

え?

 

「ソイツがね、おれと付き合うのは止めろって言うんだって」

 

それ…って…?

 

「今日も、それで揉めちゃって」

 

わわわ。

 

 

「『やっぱ、ムリ!もう会わない!』 だって…」

 

あららー。

 

「どうしてくれようって感じ」

 

俺、めっちゃ睨まれてるし。

……整ってるだけにすごい眼力、超怖いんですけど…。

 

「おれ、ソイツ、殺っちゃってもいいかな?」

 

 

ひっ…アセアセあせる

 

「人の恋路を邪魔するようなヤツ、馬に蹴られて死んじまえっていうけどさ…」

 

ジワジワと追い詰められる俺。

 

「馬いないから、おれが蹴っちゃおうかなーって…」

 

 

口元、微笑んでるけど、目が、目が…。

 

「オーナー、やめてくださいよー。格闘技、師範代なんでしょ?冗談じゃ済まなくなりますよー」

「そうそう、やんちゃしてた頃と違うんだから、何人殴ったって自慢になんないですよー」

「久しぶりっすね! ボク、いつでも助太刀しまっせー!」

 

「………!!あせるあせる

 

 

ちょ、待って、なにそれ、なにそれ!!笑い泣きあせる

 

「だってさ、かずにとってはいいヤツらしいんだけど、おれにとっては邪魔モノでしかないんだよ?」

 

ぅふふ… って、指、ポキポキとか!!

『かず』って名前言っちゃってるし、明らかにターゲット、俺じゃん笑い泣き!!

 

 

 

…くっ、

 

くっそーアセアセ!!

 

負けてられっか! かずの一生が掛かってんだぞ!

 

「でっ、でもっ、その人のキモチ、分かります!」

「どーゆうキモチなのかな。どーゆうキモチで邪魔してんのかな?」

 

だから、怖いってば~。

いっつもフワフワ優しい顔してるくせに、反則だよー。

 

いや、がんばれ!!  

いけ、まさき!!

 

「すっごく大事なんだと思います。二人、小っちゃい頃からずっと一緒で、まるで家族みたいに、いや、それよりもっと深いつながりがあると思うんです!」

 

「じゃぁさ、かずはずっとその人のそばにいないといけないの?」

 

「そっ、そーゆーワケじゃないけど…」

 

「その人だって、いつかはかずから離れてくんじゃないの?」

 

「そんなことない! ずっと一緒だし…」

 

「えー、かずは違うコト言ってたけどな」

 

「…どんな?」

 

「仮にその人をAくんとするよ?『オレは、Aさんの家族を傍で見てるだけでいい、Aさんの子供を可愛がるのがオレの夢』だって」

 

………

 

「じゃあ、自分は?って聞いたら、『オレなんかどうでもいいんだ』ってすごく寂しい目をしてゆうんだよね」

 

………

 

「んふ…。その顔がさ、ぞくぞくするくらい色っぽくて、おれ、Sっ気ないはずなんだけど、へへっ、つい、いじめちゃったドキドキ

 

………は?

 

「いい声で啼くんだードキドキ

 

…やはり、もうお済みになってるワケですね。

 

「だからね、おれもう手放さないから。おれがそのAくんに代わって、ずっとかずのそばにいるから」

 

「ずっと…ですか?」

 

「そうだよ。二人して、ちっこいじいさんになるまで一緒。あ、おれのが先にじいさんか。かず、まだ19になったばっかだもんなー」

 

マジですか?

 

「そんで、プロポーズも済んだことだし、さあもっかいってかずの上に乗っかったら、両手両足で思いっきり突き飛ばされた。『なに適当なこと言ってんすか!バッカじゃない?』って」

 

ほら、って見せてくれた腕の内側、くっきり青あざが出来てる。

 

「ベッドヘッドでぶつけた。あと、ココ、瘤。あんな細っそい体のどこにそんな力があるんだってびっくりしたよ」

 

後頭部、コスコスしながらもなんか嬉しそう。

 

「プイプイ怒った顔も、超可愛かったんだ。だけどね、怒りながら泣いてるの。あんな切ない涙流されたらさ、もうなんもできないよね」

 

 

かず…

 

「Aくんてさ、かずのこと束縛してんじゃない?無意識に」

 

かず…

 

「恋人がいるってのも知ってたよ。でも、自分に言わないのは、もしかして、気を遣ってんのかもって」

 

かず…

 

「優しさって言う名の檻みたいな? もう、自由でいいんじゃない? かず、もう大人だよ って、Aくんに言いたいな。おれ」

 

ガタン!

 

気付いたら立ちあがってた。

大きな音して、先輩たちびっくりしてる。

 

「すみません、俺帰ります」

 

「どうしたの? 急に」

「もっとゆっくりしてけばいいのに」

「奢りだぜ?」

 

それどこじゃない!

 

「大事な用事思い出しました!!」

 

「ふふ、帰れ帰れ」

 

 

ワタワタしてる俺を、大野さんがニヤニヤしながら見上げてくる。

 

「おっ、大野さん、今度ゆっくり話したいです!」

 

 

直立不動でその視線を跳ね返す。

 

「おー、いつでも相手になってやる。かかってこいニヤリ

 

あーー、くそぉっつ!!

楽しそうな顔しやがってーーー!!

 

 

「失礼します!!!」

 

 

でも、

 

 

今はそれどこじゃないんだ。

 

 

帰んなきゃ。

 

 

 

きっと、かず、泣いてる。

 

 

 

早く帰んなきゃ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く。

 

え~、まだつづくの~?( ̄_ ̄ i)。

ごめぇ~ん(。>0<。)。

 

ポチッと押してね♡