( え? もう12月? ま、いっか~≧(´▽`)≦ )
大野さん、お誕生日おめでとうございます(≡^∇^≡)♡
すっごく遅れたけど、ささやかなお話作ってみました。
よかったらどーぞ。
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白くて甘くてトロトロのにの。
まるで砂糖みたい。
ずーっとそう思ってたら、
なに?
今度のアルバムの曲。
『Sugar』
8月、届いたデモテープ聞きながら、読めば読むほどにののこと書いてるみたいな歌詞に、おれは首を傾げた。
思い切って松潤に聞いてみる。
「おお!やっとか!」
「へ?」
「ようやくアルバムのコンセプトとかを考えるようになったんだな!」
本人曰くチャームポイントであるところのぶっとい眉毛がグッと持ち上がり、クッキリ二重のでっかい目がカッと見開いて、負けないほど主張してるぽってり唇の端っこがグインと引き上げられた。
「めっちゃ、嬉しい!!」
「や、ちが…」
「よく聞いて。今度のアルバムは、リード曲の『未完』が示すように…」
とうとうと語り出す松潤。
うわ、長くなりそう…。
「故に、嵐が目指すところの…」
「待って!」
「とりあえず、一個だけ教えて」
「はにほ?」
「『Sugar』のさ…」
バチコーン!!
「あんたの頭ン中はそれだけかよ!」
痛い…。
久々叩(はた)かれた。
くわっと口開いた、狛犬みたいな顔で吠えられた。
んなわけないじゃん。
ちゃんと振り付けだってやってるし、演出の相談にも乗ってるじゃん。
それに、知ってっぜ? 今度のライブ、やたらおれの出番が多いってことも。
おれ、頑張ってるよ?
松潤の無茶なオーダーにも休み潰してまできちんと応えてるだろーが。
なのに、
「まっ白なのは分かるけど、あ、甘いとか、トロットロとか、工ッ、工口いとか知らねーよっっ///!!」
年長者に向かって暴言吐きやがって。
工口いなんて言ってねーし。
ふふん、真っ赤な顔してさ、勝手に色々想像したんだろ?
妬いてんのか? 可愛いじゃねーか。
でもダーメ。いくら欲しがってもぜってーやんねぇ。
お、翔くんだ。
聞いてみよ。
「え? ああ、そういえばなんかそれっぽい気もするな。あ、ほら、このあたりの歌詞、
”物憂げな Upturned eyes”って、上目遣いって意味があるんだよね。
あと、”蔑みの Cold eyes” ”刺すような Private eyes" とか、目で語るってのがニノっぽいよね」
「うんうん、じゃ、これは? 膝?」
「”You've got me on my knees,baby” これは、”君は僕を跪かせる”かな」
「ほおぉー、んじゃ、こっち?」
「”Put it down on me”は、”ソレを僕に注ぎ込んでくれ”、つまりこの男は、好きな相手の前で跪いて、愛をくれって乞うてるみたいな?」
「おおお!! ドンピシャじゃん」
「??何が??」
「だってぇ、にの、拗ねるとすぅぐ冷たい目でおれのこと見てさ、もうヤんないってゆーし、そのくせ、色っぽい上目遣いで誘うし…」
「は?」
「あ、ここはちょっと違うかな。おれが注ぎ込む側だから…」
「さ、智くん?」
「シてぇよーって、何度乞うたことか…」
「ストーップ!!」
ガバッ!!
「んぐぐ…」
翔くん、ヘッドロック、苦しい…
「そういうプライベートな問題は、二人で解決してくれるかなっ!?」
翔くん、赤い顔してアタフタどっか行っちゃった。
結局、どうなんだ?
あ、相葉ちゃんだ。
なんか、ニマニマ笑ってっけど。
「あ♪ リーダー、デモ、聞いた?♪」
「うん、聞いた聞いた」
「”Sugar”って歌、あれってさ、ニノのこと?」
…ミラクル、相葉。
「…なんで?」
「だってさ、翔ちゃんに英語ンとこ訳してもらったらさ、頭にぽわーんてニノが浮かんだの。あと、楽屋とかでリーダーが軽~くあしらわれてるとことか」
「マジか」
「あとね、”Sugar”って、恋人って言う意味なんだってー!」
「そーなの!?」
「うん、ほら、マイハニーとか、マイスイートハートとか恋人を甘いモノに例えるじゃん。シュガーもおんなじなんだって♪」
「てことは…」
「んふんふんふっ、もぉー、相変わらずじゃーん、ごちそうさまっつ!!」
さすが、相葉ちゃん。
おれとの共鳴感、半端ねぇな。
にしても、なんでそんなに楽しそうなんだ?
「リーダーとニノが幸せで良かった 俺まで嬉しくなる♪」
なんて優しいヤツ(。>0<。)。
「…相葉ちゃん、好きっ!!」
「俺もっ!!」
きつく抱き合う二人。
「……」
「…あ! リーダー、やべ、離して」
「やだ、おれ相葉ちゃんとくっついてたい!」
「ダメだってば ニノが…」
「にの、この頃なんか冷てーの。おれなーんも悪いことしてないのに! 心が寒ぃーの!」
そーなんだよ。
ここんとこ時間合わなくて、にの、甘くてトロトロの砂糖どころか、しょっぱくてザラザラの塩対応なんだよなー。
「……」
「んふ、相葉ちゃん、温かい」
「りぃだ、スリスリしないで。やばいって、ウシロ、ニノいるって…」
「へ?」
「…お邪魔してすみません。お先に失礼します。また来週」
ヒュ~~~ ヾ( ̄0 ̄;ノ~~~
うわ、設定22℃のエアコンよりも冷え切った声。
「にの! 待って」
アワアワの相葉ちゃんを放り出して後を追う。
「どうぞ、素気無いオレなんかよりも、温かい相葉さんと抱き合っててください」
「違うって、砂糖なんだって、ほら、今度の歌、My Sugar なんだよ。誰がどう見てもにののことなんだってば!」
「何言ってんすか?」
「だから、ハニーとかスイーツとかと一緒だってば!!」
「いつになく饒舌ですけど、何言ってんのかわかりません。会話も心も共鳴し合う相葉さんと仲良くやってください」
「ヤるのは相葉ちゃんじゃないっっ、にのなの!」
「///// 益々意味不明です /////」
ようやく追いついてその手を引く。
あ、耳、真っ赤。
「こっち、見て…」
ゆっくりと振り向くにの。
「…ばか。ようやく時間出来て逢いに来てやったのに、あちこちウロウロしちゃってさ…」
「うん、ごめん。行こ。もったいない。せっかくの時間が」
「う…ん」
ひんやりとしたやらかい手を取る。
でも知ってる。
中身はすっごく温かいってこと。
ふふ、任せろ。
今から、ぜーんぶ温かくトロットロにしてやっから。
ソトもナカもぜーんぶ。
なんたって、おれの Sugar なんだから
へへへ…(///∇//)
おしまい。
…だけど、同じタイトルでもう一個あります。
そのうちアップしま~す(^O^)。