N side









ひとしきり楽しそうに話してる
翔さんと相葉さん。


でも、さっきから相葉さんの視線が
すげー刺さってんのよね、オレに。


なによ。
何か言いたいことでもあるの?
それとも、もう一度
『わふっ』て驚かしてやろーか?



「ねぇ、翔ちゃんさ、この子の名前ってもう決めたの?」
「あー。うん。決めたよ、そりゃ。」
「なになになに?なんて名前?」


すんげー前のめりで
翔さんに聞き入ってる相葉さんは
どさくさ紛れにオレの方に手を伸ばして来た。



「わふっ」
「くふふーっ もう怖くないもんねー。」
「わふっ」
「翔ちゃんさ、この子の名前、オレ 当てていーい?」
「え? …いーけど。なに?…なんかその笑顔、怖ぇなw」
「くふふっ 怖くない怖くない。」




相葉さんが雅紀ドットコムばりに指先でこめかみをトントンしながら考えてる。



「来る来る、来てるよー!」



そんなん言って、
どーせ適当に名前をつけるんでしょ?

自分でクイズ作って、テンション上がっちゃってんだからこの人は。


「わかった!その名もー!


      ニノちゃーん!」





目が点とはこの事。
一瞬、止まって
オレと翔さんで顔を見合せた。

そんなオレらを見てた相葉さんは



「え、まさかだけど、当てちゃった?」


なんてドギマギしてる。




翔さん…どーすんの?
オレの名前を当てられて
『はい、そーです』なんて言えないでしょ。
だってオレ、メンバーよ?



翔さんがなんて答えるのか
興味津々で見てると

さっきは大きな目をこぼれ落ちそうなほど大きくしてたのに、今では落ち着いた表情を取り戻してて



「ブッブー 違いますぅ〜」
「っだよねー? そうだよねー?まさかそんな事有り得ないよねー?ねー?ニノー?」
「わっふ」
「あ。」
「え。答えた。」



ヤベッ

つい返事してしまった。




だってさ、相葉さんに『ニノ』なんて呼ばれたら、するしかないじゃん、返事なんて。



「わっふ」
「おわっ え、翔ちゃん、この子、噛みつかないよね?」



取り敢えず誤魔化せた。
でしょ?

オレのわっふは返事じゃなくて
あなたへの威嚇なんですから。



「ニノー?ニノちゃーん?あれ?おかしいな。やっぱ違うのかな。」



何度もオレに声をかけてくる相葉さんに、心の中で謝りながら無視をし続けてると、

翔さんも申し訳なくなったのか、
ソファに座るオレを抱っこしながら




「名前、まだ考えてるんだ。だから、いまは『わんこ』って呼んでる。」
「『わんこ』??   それもいーけど、翔ちゃんなら絶対に『ニノちゃん』てつけると思ってた!」
「なんでだよw」
「くふふっ だってこの子、ニノに似てるから選んだんでしょ?オレも思ってたんだよね、オレがオススメしてた子達の中でこの子が1番ニノっぽいなって。」
「そ、そーかな。」




翔さん…
動揺が見て取れるよ。
歯だけ出して笑ってるし
何より、目が…笑ってないもん。


しっかし相葉さんも
はっきりと物を言うね。




「じゃあさ、オレだけでもニノちゃんて呼んでもいーい?」
「え…、や、」
「ニノちゃん!おいでー。抱っこしてあげるよ?頭もナデナデして愛してあげるからオレの腕の中へおいでーっ」





相葉さんは翔さんに近寄り
その腕の中にいるオレの頭を
柔らかく撫でてくれてる。


優しい感じが手のひらから伝わってきて
やっぱこの人は動物に好かれる人なんだろうなーなんて感じた。




なーで
なーで
が気持ちよくて
つい顎を上げて相葉さんに目を配る。



相葉さんもそれはそれは
優しそうに明るく微笑んでくれて
なんか、心がずっと暖かくなった。




その時、翔さんの腕に力が入って

んっ
ちょっと苦しいかな?




「あ、相葉くんっ   なんか、…生々しいよ。」
「そう? 普段言えない事とかも言えちゃうからすごいイーと思うけど。オレ、ニノちゃん好きだし。」
「そりゃ そーかも知んないけどさ…。」




翔さんの困った声と
相葉さんの笑顔。


2人の顔を交互に見ながら
相葉さんの手の気持ち良さに
眠気が襲ってきた。








(.゚ー゚)zzzzzzz......
(`・З・´)ヤッベェ…  どえれぇ 可愛いじゃん
(*‘◇‘)ニノちゃん、ニノちゃ〜んww


次はウキウキウォッチの12時( *´艸`)









あ、それから、昨日の夜に載せきれなかった写真ね〜。背後の人影には気をつけてください。


ではいきますよ〜















相葉くん、やけに妄想かき立てさせてくれるやん?
それってステキやん?(紳助)