久しぶりに此の町の
路面電車に乗りました。
お年寄り、働き女性、高校生、サラリーマン、、
みんな静かに乗っています。

足の悪い人が乗って来たときは、近くの人が席を譲りました。
小さな姉弟を連れた母親のときも、親子が一緒に座れるようにと、
向い合わせの席が譲られていました。
乗り合わせた誰もが、自然と人に優しくしながら時間を共有しています。
地方の町に還ると、懐かしいこの感じを思い出します。
町はきれいで、大きな樹木や、世話の行き届いた花壇などがあります。
こんな町で気分よく暮らしています。

大きな街に戻ってみると、また違った様子です。
満員電車に駆け込み乗車する人たちが、先に乗り込んでいた乗客と
体を密着させて押し込まれ互いに不機嫌そうにしています。
あと2分待てば次の電車が来るのに、駆け込み乗車してしまう都会の人たち。
杖の人やベビーカーの母子は、歩くのが遅い邪魔者と言わんばかりに、
あからさまに迷惑顔で睨み付けています。
不快が充満している街で、みんな我慢して暮らしているように見えます。
業務的に備えられたプランター、その中のフラワーポットを持ち帰るおばさん、
疲れる街です。

どちらも知っておいてよかったと思います。