中学受験総括記事の補足記事です
これまでの記事はこちら↓
中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)
中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)
メッセージで、思いつきメモの中の以下の項目についてもう少し詳しく、というご要望を頂いたので、類似するものをまとめつつご説明します。何回かに分けます。
-親の受験ではない。子供の受験をサポートするポジション
-結果ではなく、過程を褒める
-指示・命令ではなく提案・勧誘
-教えない勇気、待てる忍耐力が時として必要
-感情的になったら負けのゲーム。注意するときは時間をおいてから
-親はモチベーター。子供を乗せてナンボ
-中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
-子供に期待しすぎない。期待しすぎは怒りの元
-子供と受験勉強以外の楽しい話題・時間を持つ
親の受験ではない。子供の受験をサポートするポジション
中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
-結果ではなく、過程を褒める
-指示・命令ではなく提案・勧誘
-教えない勇気、待てる忍耐力が時として必要
-感情的になったら負けのゲーム。注意するときは時間をおいてから
-親はモチベーター。子供を乗せてナンボ
-中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
-子供に期待しすぎない。期待しすぎは怒りの元
-子供と受験勉強以外の楽しい話題・時間を持つ
親の受験ではない。子供の受験をサポートするポジション
中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
中学受験では親が前のめりになりすぎないことが必要だと感じています。あくまで主体は子供です。例えば、親がこの中学に行かせたい、という希望を持つのは構わないと思いますが、それを子供に強制してはならないですし、それが叶わなそうだからといってブチ切れたりするべきではありません。
ある中学を志望し、それに合格するために勉強する主体は子どもであり、親はその子どもの希望が叶うようサポートする、これが基本的なスタンスです。
もちろん、親は子供の希望を叶えたいと思うのが普通ですし、その点で親子が同じ方向を向いていればあまり問題ないと思います。
ただ、親子の目標は一致しているはずなのに、親から見て、子供の努力が全く足りていないと感じる、という状況があるとすれば、実は親子の間に目標や、目標への思い入れについてミスマッチがある状態ということも考えられます。
例えば、開成を第一志望とすることは親子で一致しているが、子供はSS開成の復習を難しい、面倒だからと言って全然やろうとしない、というような状況です。この場合、子供は親が望むほど開成に入りたいと思っていないのではないでしょうか?親が開成が良いというから開成と言っているだけなのではないでしょうか?(子供が自覚していない場合もあるでしょう)
そのような状態の時に、親が開成合格にはこれが必要なのだから復習は絶対しろ!などとブチ切れたりするのは意味がありません。開成合格への思いが同じレベルで共有されていないわけです。この場合は子供のサポートではなく、親の受験になってしまっていると思います。親は子供の開成合格という「自分の希望」にハマりすぎてはいけないのです。
息子の場合そのような状態になったことはありませんが、もし私が同じ状況に置かれたら、まずは子供と開成合格という目標について冷静によく話し合うと思います。開成合格への思いがどの程度なのか、それは親が言うからそう言っているだけなのか、他の中学でもいいと思っているのか、などです。
そうした上で、もし開成合格への思いがそれほどないのであれば、志望校変更を含め考え直すでしょう。他の学校の学校説明会や行事に参加したり、学校説明資料や動画を見せたりすることも考えます。あるいは逆に、開成という目標への思いが強くなるように働きかけることもあるでしょう(念のためですが、これも強制ではなく、あくまで開成の魅力を紹介する、というイメージです)。いずれにせよ、子供と話し合って、その時の子供の思い、成績、時期などから、最適な判断を模索します。もちろん志望校変更があまり遅くなるのは問題ですので、このような話し合いが必要なら、遅くとも6年生の夏休みまでにしておきたいです。
あくまでも主体は子供であり、子供が持つ希望を叶える、その基本的な原則が崩れると、おそらくどこかで無理が出て、中学受験はうまくいかなくなると思います。
違う側面から言うと、子どもが○○中学に行きたい、そのために勉強するのだ、という自覚をなるべく早い時期に持たせることができれば、中学受験の成功に向けた大きな一歩になると思います。
-指示・命令ではなく提案・勧誘
これも上の話と重なるのですが、子供が主体で保護者はサポート役なわけです。
そうすると、「今日は○○やりなさい」とか「今週中に○○終わらせなさい」などという指示・命令、ではなく、「今日は○○やるといいんじゃない?他に優先してやるものある?」とか「今週中に○○終わらせるといいと思うけど、どう思う?」とか、提案するスタイルが自然です。
現代の中学受験はやることがたくさんあるので、スケジュール管理は親がやらざるを得ません。ただ、だからと言って月曜日はこれとこれ、火曜日はこれとこれ・・・などと、トップダウンで全て親が決めてしまうのはよくないと思います。どうしても「やらされている」感が先に立ちますし、モチベーションに関わります。
あくまで子供と相談した上で、何をやるか、どのくらいやるかなどを考慮してスケジュールは決めるべきです。
我が家の場合、スケジュールは常に息子と相談しながら決めていました。だいたい日曜日の夜に、向こう1週間のスケジュールを決めます。平時はだいたいルーティン化しているのであまり問題ないのですが、例えば学校の活動の関係で朝早く行く日があるとか、放課後練習があるとか、イレギュラーな予定がある場合は、やることを削減します。
また、カリキュラムの変わり目(特に新5年とか新6年になる時や、6年9月、季節講習がある時)などは、かなりじっくり話し合って決めます。決めた上で、実際にやってみてそのスケジュールに無理がないかどうかを相談して、柔軟に変更します。
さらに、膨大なプリントの中から、どれを復習してどれを復習しないかも息子と決めていました。問題集なども私が勝手にこれをやれと言ったものはありません。あくまで取り組む前に「この問題集、良さそうだけどどう思う?」と聞いていました。中には息子が「これどう考えても簡単すぎるからやらない」などという問題集も結構ありました。特に6年生くらいになると、自分で何が足りないか、どこが弱いか把握できてきます。子供の意見を聞かずに、親の立てた計画だけを押し通すと軋轢が生じることも多いでしょう。
本当であれば何をいつやるかを含めて完全に子供に任せられるのが理想ですが、プリント類が大量にあるサピではそれは難しいと思います。それでも子供に主体性をある程度持たせるためには、スケジュールは常に相談して決める、ということは大事なのだと思います。
ちなみにスケジュールをこうして立てた時にありがちなのですが、やってはいけないことがあります。仮にそうやって決めたスケジュールをこなせなかったとしても、「話し合って決めたんだからちゃんとやらなきゃダメだろう!できるって言ったよな!」と頭ごなしにブチ切れたりするのはご法度です。親はスケジュール通りにいけたらよくやった、できなかったらスケジュールの方を見直そう、というくらいのつもりでいましょう。従って、最初からツメツメのスケジュールにはしない方がいいです。バッファを設けるべきだと思います。時間が余ったらまたその時に考えればいいのです。
今日の記事はあえて「ブチ切れ」というワードを沢山使いました。次回はこの「ブチ切れ」が起きないようにしよう、という趣旨の記事になる予定です。
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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。
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