中学受験 思い付きメモ 補足⑥-アンガーマネジメント | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

中学受験総括記事の補足記事です

 

これまでの記事はこちら↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

 
メッセージで、思いつきメモの中の以下の項目についてもう少し詳しく、というご要望を頂いたので、類似するものをまとめつつご説明します。
前回までにご説明したものは消しています。
今回取り上げるのは赤字のものです。
 
-親の受験ではない。子供の受験をサポートするポジション
-結果ではなく、過程を褒める
ー指示・命令ではなく提案・勧誘
ー教えない勇気、待てる忍耐力が時として必要
-感情的になったら負けのゲーム。注意するときは時間をおいてから
-親はモチベーター。子供を乗せてナンボ

-中学受験にハマりすぎない。客観的視点を持つ
-子供に期待しすぎない。期待しすぎは怒りの元
-子供と受験勉強以外の楽しい話題・時間を持つ

 
 
-感情的になったら負けのゲーム。注意するときは時間をおいてから
 
とにかく親は子供に対する怒りの感情表現を一切捨て去りましょう。アンガーマネジメントは極めて重要です。
 
感情的に怒ることのデメリット
 
まず感情的になって怒ることは長い目でみて何もプラスの影響を生み出しません。
 
確かに、子供は怒られて数時間、あるいは数日は勉強するかもしれません。怒られたくないので。ただ、「怒られたくない」ということが勉強のインセンティブになっている場合、そのインセンティブには限界があります。「怒る」といってもさすがに殴る蹴るなどの物理的なダメージを与えることはないでしょうし、親の感情的な爆発は持続しません。そうすると怒られることに慣れていきます。さらに子供は成長していくにつれ「親に怒られたくない」というインセンティブは弱くなります。端的にいうと、高学年になるにつれ「あーまた怒ってるよ。面倒だから今だけ勉強するふりしてやりすごそう」となるだけです。親の怒りは根本的な勉強への動機づけにはなりません。
 
また、激昂して子供を傷つけるような言動をしてしまうような場合、子供は精神的に深い傷を負うことになりかねません。親に言われた言葉の傷は、大人になっても刻み込まれているものです。そうした不幸な記憶を残すべきではありません。
 
さらに、怒りは親も消耗します。感情的な爆発は体力を消費しますし、感情の波が過ぎ去った後にくる自責の念もまた精神を削ります。
 
このように、感情的に怒りを子供に爆発させることは、百害あって一利なしなのです。親はこれをまず強く認識しておく必要があります。
 
 
アンガーマネジメントの例
 
そんなことは百も承知だけど、感情的になってしまうことはある、とおっしゃりたい気持ちはよくわかります。
 
私の場合ですが、以下のような感じでコントロールしていました。
 
例えば、今日はサピの算数の宿題を終わらせておく予定だったのに、帰宅して息子に確認したら全然やってない、しかものんびり本を読んでいる、というよくある状況を想定してみましょう。
 
まず、その光景を目の当たりにした時には怒りの感情が起きます。予定していた勉強もせず、のんびり本を読んでいるのですから当然です。でもそこでいきなり怒るのではなく、まずその場を離れます。まずは怒りの対象から離れるのです。トイレなどに籠ったり、風呂にゆっくりつかるのがいいでしょう。
 
その上で、予定の勉強が終わっていない理由をいろいろ想像します。
 
例えば、
①放課後予定外の学校の活動が入って時間がなかった。
②実は今日は算数ではなく明日やる予定だった理科の宿題をやった。
③息子が予定を勘違いしていた。
④学校で急に読書感想文の課題が出て、サピの宿題をやる時間がとれず、その課題本を今読んでいる。
⑤今読んでいる本が実はサピの算数の宿題だった。
⑥実は熱があって横になっているが、眠れないので本を読んでいる。
⑦単に遊びに行って、やる時間がなかった。
⑧勉強する気がどうしても起きなかった。
⑨親と立てた計画なんてどうでもいいと思っていた。
 
ポイントはとにかくたくさん考えてみるのです。ここでは理由を考えることが大事なのではなく、「時間を置くこと」が大事なのです。
 
そして、こう言われたら切れるだろうな、という理由もたくさん考えておきましょう。その上で、そのような切れそうな理由を言われた時でも、切れずにいる自分をイメージできるようにしてください。
 
色々と考えているうちに、次第に冷静になっていきます。そして、冷静になってきたら、息子の勉強の目的を考えます。それは息子が志望校に合格できるようにです。前回も書きましたが、親はそれをサポートする立場です。であれば、勉強していないことで不利益があるのは息子であり、究極的には私ではないのです。親の受験になってしまっていると、ここで本当の意味で冷静になれません。息子の受験であり、私はサポート役なのですから、予定が終わっていない時にするべきは「怒ること」ではなく、今後きちんと予定を消化できるようにするためにどうすればよいかを考えて、提案し、話し合うことです。
 
提案は今日予定を消化できなかった理由がわからないといけないので、そこでようやく息子のところに言って、宿題が終わっていない理由を尋ねるわけです。
 
そこで何を言われても大丈夫です。なぜならもう先程「こう言われたら切れるだろうな」という理由は考えてあるからです。その場合に切れないイメトレもできているわけです。
 
 
-子供に期待しすぎない。期待しすぎは怒りの元
 
もうひとつ、こちらもアンガーマネジメントに関連します。
 
人に対して怒る理由の一つは、「期待を裏切られた」と感じるからだと思います。
 
一般的に、子供に対してどのような時に怒りを感じるか考えてみて下さい。
 
・制限時間を超えてゲームをしている
・忘れ物をする
・今日やるよう伝えた部屋の掃除をやっていない
・朝寝坊する
などなど
 
これらは全て「期待」があるからこそ、そうでない結果に「裏切られた」と感じ、怒りの感情を持つと思うのです。
 
ここはひとつご自身の子供の頃を振り返ってみて下さい。親に言われたとおり、その期待に応えて完璧に親の指示をこなしてらしたでしょうか?
 
私は全然そんなことありませんでした。自分ができなかったことを息子に求めている訳です。私の息子なのですから、遺伝の影響は免れません。そう考えると、「できなくて当然」と思いませんか?
 
 
さらに中学受験で考えてみましょう。
 
我々親世代の中学受験と、今の中学受験は全くハードさが異なると思います。私自身はかなり緩い中学受験生活だったのですが、周囲を見ていても、今のサピ生なみに勉強している友人など皆無でした。それでいて皆御三家などの難関校に合格していました。牧歌的な時代です。
 
つまり、お子さんがサピに通塾して、まがりなりにもそれに付いていこうと勉強しているとすれば、勤勉さという点で既に親を超えているのです。もし保護者が中学受験未経験だとすればなおさらです。ご自身が小学生時代に、これだけハードに勉強する必要があったとしたら、乗り切れたと思いますか?
 
私なら「いいえ、無理です。」と答えることになるでしょう。笑
 
そうなのです。サピに通って、それなりに宿題もやっている、それだけでお子さんは、既に親が子供の頃した勉強への努力を超えています。それ以上何を期待するのでしょう?
 
そう考えれば、ちょっとくらい勉強していない、成績が下がった、ミスが多いなどがあっても、怒りの感情は起きにくくなります。
 
 
 
残りはまた次回に。

 

 

 

 

 

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↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

 

5年生で取り組んだ問題集 算数編

 
 
 
 
 
 
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