6年前期の時間的余裕
この記事は6年前期でもやや時間的余裕がある最難関受験生向けの記事です。
6年前期、最難関を目指す受験生のご家庭では、「あれ?何か意外と余裕ない?」と思われている方もいらっしゃると思います。だいたいサピックスで偏差値65以上くらいの、筑駒・開成・聖光・渋幕あたりを狙われるご家庭にはありがちです。
平常授業が週2回、土特を入れて週3回になりますが、日曜日はまだ空いてますし、このレベルですとサピックスの宿題をこなすだけなら意外と余裕があるのです。
それでついつい他塾の講座も、、みたいな誘惑に駆られたりします。
まあそれもいいのかも知れませんが、秋になるとさすがに回らなくなります。
これまでも記事に書いていますが、そのような6年前期に時間的余裕を感じている最難関受験生には、以下のプラスアルファがお勧めです。
志望校の11年以上前の算数過去問
サピックスで過去問に取り組む時期は9月からとされています。もちろんこれで一般的に十分とされているので、カリキュラムに従ってやればいいという考え方もあります。
ただ、開成・筑駒・渋幕の算数に関しては、その難度の高さや特徴的な問題のことを考慮すると、できるだけ多くの過去問に早くから当たっておいた方がいいと考えています。
そこで、もし6年前期に余裕があるのであれば、是非とも11年以上前の算数過去問に取り組むべきだと思います。
私のおすすめは以下の問題集です。
それぞれ30年くらい前から2014年か2015年くらいまでの算数の過去問を、単元別に並べ替えた問題集になります。最新の10年分は含んでいないので、それはやらずにとっておけます。
最新の10年分については、我が家では声の教育社のものを使用していました。
↓筑駒は7月6日発売予定です。
↓開成はもう発売されています。
↓渋幕も発売済みです。
単元別過去問がおすすめの理由
よく志望校過去問をたくさんやるくらいなら普通の問題集をやった方がいい、という話を聞きます。理由として、過去問と同じ問題は二度と出ないこと、過去問では既にできる問題にも取り組むので、実力アップの方法としては効率が悪いことが挙げられます。
これは確かに頷けるものがあります。6年秋に取り組む場合は、あまりにもたくさんの過去問をやっても効率が悪い場合もあるでしょう。
ただ6年前期であれば、私はこの意見は該当しないと思います。つまり、まだ効率性よりも、多くの問題にあたって苦手単元・得意単元の炙り出しをする時期です。また、過去問と全く同じ問題は出ないといいますが、類題はちょくちょくでますし、その学校特有の問題傾向というものは確実にありますので、時間があるのであれば大昔のものから取り組んでおいた方がいいと思います。
そして、得意単元・苦手単元の炙り出しには、年度別ではなく単元別に編集されている過去問集が一番です。この時期にこれを一通りやると、例えば規則性は苦手だな、とか平面図形は得意だな、とか夏休み以降重点を入れるべき分野が把握できるわけです。
取り組み方
これはあくまで我が家のやり方ですが、この時期にはまだスピードはあまり重視していませんでした。この時期、サピックスの算数は既に一通りの単元をカバーしているとはいえ、それを応用する技術や思考力はまだこれからという段階です。
今の時期は、それよりもじっくりと問題に取り組むことを主眼においていました。1問15分という比較的余裕のある時間制限を置いて、それでもできないが、まだ考えたい場合は「泣きの5分」を追加するという感じです。
もちろんすぐにできる問題もある程度ありますが、解答をみて理解する時間も含めると、1時間で4問というのが無理のないペースだと思います。
毎日1時間でもいいですし、土日にまとめて数時間、というのでもいいですが、1週間で30問くらいのペースで取り組んでいたと思います。
今からスタートすると、夏休みまで12週間ありますので、開成・筑駒のものは完了できます(我が家では渋幕のものは取り組んでいませんでした)。
必ず解きたい算数の100問
また上記の過去問との優先順位は付けにくいのですが、今の時期取り組むプラスアルファとしては、東京出版の『必ず解きたい算数の100問』もあります。
↓今年版は5月16日発売予定のようです。予約できます。
↓昨年版です。
これは有名な月刊『中学への算数』の圧縮版みたいなものと思って頂ければと思います。単元別に昨年・一昨年の難関中の算数問題から100問厳選された問題集です。
月刊の『中学への算数』は、算数好きでなければ毎月取り組むのはちょっと大変です。そのような受験生には、この『算数の100問』がいいと思います。
ただ、入試問題なわけですから、結構難しいです。もっとも、筑駒・開成を狙う受験生なら今からこなせる子も多いとは思いますので、チャレンジしてみて下さい。これも夏休みまでに終了できると、算数がかなり伸ばせると思います。
------
-------------
我が家の中学受験総括記事はこちらです↓
中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)
中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)
-------------
-------------
↓A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。
↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。
↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。
↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。
↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。
--------
↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。