2010年の夏、日野を拠点とするNGO団体主宰の日韓交流と、
湖北の雨森芳洲庵でのソウルのチャンドン高校生のホームステイ交流に
韓国語サークルのメンバーの皆さんと東坂朝市の仲間で参加しました。
前々から地元での日韓交流に韓国語サークルの皆さんが参加させてもらえるようにあちこちに「営業」してます。
普段韓国語を使う機会はあまりなく、こういう機会に出かけると上手く出来ても出来なくてもサークルの皆さんの心に「韓国語で話したい」という楽しみがわき上がるのを感じます。
同時に韓国についての理解もぐっと深まります。
変なたとえですが、コミュニケーションを弁当に例えると
言語は「パン」や「ごはん」。
主食でエネルギーになるもの。
それぞれが今までの人生で培って来たものは「おかず」。
弁当はおかずの味やバラエティによって「ナニナニ弁当」と他と差別化される。
「何語がしゃべれる」というのは大事だけれど、そこに「私という人間」がいなければ会話は始まらない。
通訳の仕事を通じて「おかず」の部分の大切さをひしひし感じています。
言葉が通じない、つまり「ごはん」の部分がなくても、相手の人間自身「おかず」部分が魅力的に思えるなら通訳だけのお手伝いで十分いい人間関係が築けます。
しかし、「おかず」部分が魅力的に思えない場合、それは他人がどうにも出来ない事です。
関係者外である通訳として仕事の場に入り込むときも自分の「おかず」が相手に受け入れられるかどうかはとても大事なファクターです。
日韓交流に参加するサークルの皆さんは韓国語が上手く口から出てくるかでドキドキだけど、
講師の私としては各自の「おかず」の部分をいっぱい披露して行きたい!と思います。
謙譲を美とする日本的な感性で自分の長所を「どうよ!」とご披露するのは気が引けると思います。
私ももちろんそうなんですが、「空気を読んで」「言わなくても判って」「私の事はいいのよ」を異文化の人々に望むのは私たちが相手の文化を読めないのと同じだと心しなければなりません。
ちゃんと伝える事。
自己主張できること。
それは図々しい事でなく相手に対する思いやりでもあります。
それで、4年前から「ハングル紙芝居」、
2年前に「滋賀にようこそ!」の韓国語横断幕
去年からハングルミニブック、
語学講座らしくない作業を教室で続けて来ました。
今年はその集大成な感じ。
日野では栗東教室の「ハングル紙芝居」は初披露。
ミニブックもこの夏から雨森芳洲庵に置いてもらう事に。
日韓交流の当事者である日本の子供達やホームステイ先の人には「韓国の事を知ってもらう」日本人向けミニブックを進呈。
加えて、地元のお母さん達や韓国語サークルのお母さん達が振る舞う手作りの家庭料理。
そして韓国の交流団が来日の途中で紛失したという韓国の太鼓を隠し芸披露の為に地元滋賀でサムルノリのチームメンバーの皆さんですぐに調達。
時間の余裕があればサークルのサムルノリのメンバーは韓国の子供達に交じって太鼓叩きたかったなーと残念そうでした。
それに、20代から◎十代まで、幅広い年齢の県内の韓国語サークルの他の教室の仲間達が初めてだったり、久しぶりに会ってみんながスゴく仲良くなってる事がまた嬉しかったです。
今後、もっとバージョンアップしていきましょうね힘내라! 우리♪ガンバろ、私ら!