6月11日に産経新聞社の一面トップ記事に掲載された、子宮頸がんワクチンに関する記事について、以前ブログでも取りあげています。
電話でも問い合わせしたのですが、その返答もなく、8月にこの件に関して産経新聞社 社長宛に書面とメールでも質問状を出していました。
ちょうど夏休みの最中で、私も何かと忙しく、会員支部代表の方々が尽力してくださいまして、まとめて下さり、協力体制の下で出した質問状です。
長いですがこちら
↓
6月11日貴紙一面トップ記事に関する質問状
先般、6月11日に産経新聞社にて報道のございました、一面トップ記事「子宮頸がん 高まるリスク」という表題の記事についてお伺いいたします。
1. 記事本文において、「ワクチンの接種率の低い世代は20歳になった時のHPV感染リスクが高まる」という内容が、表題では「子宮頸がん 高まるリスク」と書かれています。子宮頸がんワクチンは、厚生労働省の見解でも「新しいワクチンのため、子宮頸がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません」と記載され、子宮頸がんそのもののリスクが高まっている実態は証明されていないという認識が正しいかと存じます。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/pdf/leaflet_h25_6_01.pdf (資料1)
「子宮頸がん 高まるリスク」と表題にした理由をご説明ください・
2. 今回の記事内容は、昨年6月に出された論文のコメント文であり、ニュースとしては大変古く、一年も前の内容を今年6月の「10日わかった」と書き、一面トップ記事にしています。トップ記事として掲載した経緯と詳細を聞かせてください。
(当会が産経新聞社に、今回の記事内容の論文もしくは資料を教えて欲しいと問い合わせ、教えていただいたサイト)
http://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/results/2016year/article15 (資料2)
同資料は2016年6月29日 The Lancet Oncology掲載。
http://www.thelancet.com/journals/lanonc/issue/vol17no7/PIIS1470-2045%2816%29X0007-1 (資料3)
3. 先般、一般社団法人日本医学会連合 研究倫理委員会は、「我が国の医学研究社倫理に関する現状分析と信頼回復に向けて」を発表し、その提言の中で、研究者の利益相反を厳に慎み、警告しています。
https://drive.google.com/file/d/0B5UTsnaF3xDlNmI1eGVsS21QZm8/view
貴紙論文に掲載されている内容を書いた上田豊医師は、「ウエダユタカハキムラタダシは、グラクソスミスクライン・ジャパンワクチン(サーバリックス製造元)から講演料を受け取った。ドクターウエダは、メルク社(ガーダシルの製造元)からも、講演料、研究基金、コンサルタント料を、日本医療研究開発機構から研究基金を受け取った。
他の著者背は、関連する金銭上の関係はない。」
同医師は、下記HPVワクチンの発売元であるGSKやMSD主催のシンポジウムの講師として謝礼・研究費を受け取る等、おおよそ平等・公正・公平とはかけ離れた活動を展開しており、誰の目から見ても利益相反を疑われることは明白です。このような上田氏の論文を根拠とすること自体をどうお考えかお聞かせください。
4. 記事を書いた道丸記者と久住医師との関係について。
https://twitter.com/kusumieiji/status/875679291517812737
守秘義務違反に抵触しないのか? 経緯を調べて詳細をお知らせください。
(下記の呟きより、記事を書いた産経新聞の道丸記者と久住医師がかなり以前から親密な関係であることが疑われる)
①
https://twitter.com/mayamichimaru/status/13895072015
②
https://twitter.com/kusumieiji/status/13895546639
③
https://twitter.com/mayamichimaru/status/139042131196125187
④
https://twitter.com/kusumieiji/status/202888423428730880
⑤
https://twitter.com/kusumieiji/status/203000796579774464
※③④⑤については添付省略
5. 大変お忙しいところ、誠に恐縮ですが、以上の4点について8月末日までにお返事をいただきたくお願い申し上げます。
以上
そして、8月末に産経新聞社から来た回答がこちら
「個別の記事や編集に関するご質問は従来より、お答えしておりません」
これってただ単に答えられなかったのではないでしょうか。
指摘に反論できないのではないかと。
書き勝ちだとでも思っているのでしょうか?
しかも、社長宛に出したものが社長にまで行っていない様子。
返事が広報部長から来ています。
これ、闇に葬り去り、逃げるおつもりなのかなと推察しています。
オープンにしておくべき事案ですし、裁判も起こっている中で、製薬会社に寄り添う姿勢に感じられる産経新聞社。
とても危ういメディアの偏向報道。
被害の終息もない中で、改良もしないこの子宮頸がんワクチンを再開させようとする力が存在します。
メディアもその力に飲み込まれつつあり、危険な状況です。