古から戦の絶えない地域であり、かつて斬首などが行われていた刑場との説もある、何かといわくつきの土地に建つお店でもある。
当然のようにその某A店には集客の人の流れもさることながら、ついでにいろいろなモノ…見えない世界の存在も寄り集まっている。
今年の春に結婚をし、A店に転勤してきた庶務のEさん。
彼女はお店に出て接客をすることはないのだが、いつも仕事をしている事務所がやたら寒くて仕方がない。
前任のお店も似たような造りで、どうしても裏方の事務所などは日当たりはいまひとつの涼しい環境なのだが、このA店はさらにヒンヤリと涼しく感じている。
夏場の冷房もエアコンの温度設定は高い状態だったにもかかわらず、彼女は制服の上にカーディガンをはおり、ひどい時にはひざ掛けも使用していた。
最近は朝晩の冷え込みも厳しくなってきたのだが、事務所ではまだ暖房は使用していない。Eさんは制服の下にも着込み、タイツに靴下と防寒につとめるが効果のほどはあまり感じられないでいた。
同じ事務所で働く人の中にも、冬場にはひざ掛けやカーディガンを使用する人はいるが、Eさんほど重装備な人はいない。
これからが本格的な冬の寒さが訪れるというのに、すでにカイロの使用も考えている彼女だけは真冬の様相である。
もともと寒がりで、他人よりは一枚多く着ているような生活だった。
冷え性。手足も冷たく、血行が悪いせいか肩こりも酷い。
結婚と転勤という、生活環境の激変もともなったせいか、最近は疲れやすく体調不良になることが多い。
冷え症なのは、生まれつきの体質だから仕方がないと、Eさんは思っているのだが…。
確かに、生まれつきの体質かもしれない。
Eさんは、強い霊媒体質なのである。
俗に云う「心霊スポット」な某A店の事務所には、大量の霊体が存在する。
(ちなみに霊体以外のモノもかなり存在しています)
Eさんは勤務先で、浄化されていない霊体が発する冷気(放射性物質のようなもの)に、ずっと晒され続けているのである。しかも、大量に…。
さらに結婚をしたことにより、彼女にはご主人の家系の「因縁」も影響を及ぼすようになったのである。
自分は見えないから、感じないから…だから、霊媒体質じゃないと思っている方々。
もしかして「冷え症」な人はいませんか?
同じ場所に居るのに、なぜか自分だけが寒がりで、他の人達よりも着込んでしまう人…。
見えない世界からの影響を考えてみて下さい。
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