先日、このようなご質問を頂きました。
「廃墟となっている幽霊病院に肝試しに行った後、どうも身体の調子がおかしいのですが、どうしてでしょうか。」
病院はどんな場所なのかというと、多くの人が死ぬ場所ですよね。
死んだ人はほとんどの場合、生き欲が強いので自分が死んだとは思わないわけです。
死んだとは思わないから、長く入院している方などは、ずっと病院で、あの世で生活しています。
昨日もある看護師さんから、質問を頂きました。
ナースステーションで夜、作業をしていると、誰かに見られているような気がして、ふっとその方向を見ると、人影があったのです。
まばたきを1回したのだと思いますが、次の瞬間。
誰もいないのです。
あれは何だったのでしょうか。
その後、他の看護士さんに、さっき誰かいたよね? と聞いても、いなかったよ……としか。
あの後から、左腕が冷たく痛いのです。
なるほど、痛いでしょうね。
ずっと左側に幽霊に立たれているため、霊体が放つ冷気を身体に受け、霊症にあっている状態なのです。
だから左腕が痛いのです。
廃墟となっている病院にも、同じように生活している幽霊(霊体)が多くいます。
彼らが見ている世界は、この世の景色とは違う場合があります。
廃墟なのに、蛍光灯の明かりが灯り、もう無いはずなのに、点滴のための鉄の棒を押し、歩いている。
鏡の中に入り込んだ霊体もいます。
鏡の中からずっとこちらを見ているのです。
ナースコールのボタンをずっと押して握り締めている場合もあります。
病院の中をずっと歩き回り、自分の存在に気づいてくれる人を探し続けている。
本当のお化け屋敷の中に入っている彼らは、自分以外の存在を見ぬよう、そして気づかない振りをし…… 自分以外の幽霊に対して恐怖を抱いている。
廃墟となった幽霊病院にも、人がやってくることがあります。
それが肝試しです。
懐中電灯を持ち、震えながらやってくる生きている人間。
死んだ霊体たちは、自分の声に、存在に気づいてくれ、助けてくれるのではないか!?
…… そう思うのです。
一生懸命に、足をつかみ、腕をつかみ、腰にまとわりつき、助けてー! と叫びまわる。
しかし、ほとんどの人たちは、気づいてくれません。
ただ、一人の若い女の子だけは、一生懸命につかんだ左腕に、反応してくれたのです。
ぎゅっと掴んだけれども、空を切った。
しかし、彼女は、ずっと左の手首を見つめている。
「彼女は、気づいてくれたのかもしれない……」
「彼女は、私をこのお化け屋敷から助け出してくれるかもしれない……」
「きっと彼女は助けてくれる……」
その日から、彼女はなんとなく身体が重くなってしまったのです。
本人に自覚症状が無いとしても、背負ってしまう霊体。
非常に怖いことです。
心霊スポットなどには行かないことをお勧めしますが…… まあ、どこに行っても、幽霊なんていっぱいいますしね。
見えたとしても、聞こえたとしても、感じたとしても、一般には反応しないことをお勧めします。
さて、今年も暑い夏になるのでしょうか……。
シックスセンス管理人