敬士「はいはい、お疲れ様でした~」
翔太「!?」
○○「!?」
友美「はいはい、いつまでもちゅうしてないで。さっさと反省会すんだから」
翔太「な……っ!?」
○○「は、反省会?」
莉奈「そうそう、主に私の出番についてね。ようやく出てきたと思ったら、なんなのあの扱い!!端折りすぎじゃないの!?」
敬士「いや、ほら、その辺は仕方ないんだよ。蟻んもさっさとそこのバカップルのいちゃいちゃ書きたかったみたいだしさ。いつまでも回想引きずるわけにはいかないっていうか。皆が回想に飽きてたのわかr」
??「……それは回想代表として聞き捨てならへんな」
○○「!?え、この声……」
敬士「!?これ以上新キャラ増えたら収集つかないって言うのに、まだ出てくるのかい!?しかもこんな反省会の場で?」
花里「ちょwwww居たからwwwわて居たからww途中からwww」
敬士「知ってたwwwwwどもっすwww」
○○「……っ、花里ちゃ、ん……っ!!」
花里「○○はん!……って、何で泣いてはるのww」
○○「だって、もう会えないと……」
花里「そないなことあらへん。言うたやろ?わてらはずっと親友やって。心はいつでも会えるってな!」
翔太「……いいこと言ったつもりでしょうけど、花里さんに言いたいことが、俺は山ほどあるんですけどね」
花里「はいはい、それはこれからゆっくりと聞いたるさかい、まず座り。既に収集がつかへんやないの!まったくもう!」
翔太「(この野郎……)」
花里「はい、では反省会。一人ずつ時計まわりでよろしゅう。じゃあ○○はんから」
○○「え、私から……?ええと……もう少し翔太くんは肉食でもいいと思います」
翔太「ええええええええ、そっちの反省会!?」
花里「せやねー。というか、実は高杉はんや桝屋はんよりも艶と噂される坂本はんの傍に居て、何でこないなことに……。あれか?魔法でも使いたいんか?30超えればなんとやらを狙うてはるんか?」
翔太「黙れ花里。……っていうか、○○。……本当に、もっと強引になっても、いいのか?」
○○「え……?」
翔太「俺、自分のやりたいように無理やりやって、お前を苦しませたり、傷付けたりしたくないんだ。
……だから、その……」
○○「……いいよ」
翔太「え?」
○○「……翔太くんの好きにして、いいよ。意味もちゃんと分かってるかr」
花里「はいはい、そういうのは後でにしはってねー。はい次、友美はん」
友美「何で私が悪役なのか、そして邪魔扱いをされるのかわかりません。
そりゃあ、○○のいない間に翔太といちゃいちゃしたのは反感買うかもしれないよ?でもさあ、記憶をなくしてた時の話だし、少し意地悪もしたけどちゃんと○○を翔太のとこ連れて行ったし、潔く別れたじゃん?そこは評価してもよくない?
しかもだよ?○○と京都へ向かっている最中の会話が全部カットって何事!?」
花里「ははあ、でもそれは仕方ない話やんなあ。プロローグから名前付きで、しかもあたかも結城はんに気があるみたいなそぶりしてはったらなあ……。カットも含め、いいように使われるのがオチやない?」
友美「……………。あれかな?いっそのこと、昼ドラ並みにどろどろとすればよかったのかな?
『絶対に彼は譲らないわ!!』みたいな……」
敬士「いや、ここはキャットファイトでポロリを期たゲフッッッッッ」
莉奈「……ここは、大人ばかりが見ている訳じゃないのよ。慎みなさい」
敬士「パンツ見えるよ、莉奈ちゃん」
莉奈「!!!!この変態!!」
敬士「知ってるー」
花里「なんやの、ここも出来てはるん?はい、次、敬士はん」
敬士「お。えっとねえ、俺の正体が○○だったって言う話も面白かったと思うんだよね。ほら、こんな感じでさ。
真っ暗な室内で、月明かりが倉庫の小さな窓から差し込んで、敬士の目元を僅かに照らす。
俯いた彼の瞳がこちらにまっすぐ向いているのがわかって、こちらも身動きが取れなくなって。
そのまま敬士は、じっとこっちを見たまま、俺の方へと歩みを進めた。
だんだんと俺達の距離が狭くなる。それでも、未だ敬士の表情が読めない。
面倒くさがらずに、倉庫の電気を付ければ良かったと悔やんでも、時既に遅し。
やっと、彼が真面目な顔をしているということに気付いたのは、間近に顔が迫った時だった。
そのままゆっくりと、敬士の唇が近付……って待て待て待て!!!!!!!!!
「ちょ!たか……っ!」
驚いて、ぎゅっと目をつぶる。しかし、どれだけ身を強張らせても、何の感触も俺の体には伝わってこなかった。
「……気付かない、の?」
唇への感触の代わりに、耳に届いたのは、一人の女の人の声。
敬士じゃないことなんて、とっくに気付いてる。でも、この声は……。
「翔太くん」
呼ばれるがままに、そっと瞼を開ける。
眼鏡を外したその表情。夢の中で何度も聞いた声。
どうして忘れていたんだろう。あんなにも、あんなにももう一度会うことを願ってやまなかったのに。
俺は目の前の人物を無意識のままに引き寄せて、そっと抱きしめる。
腕の中の彼女は、少ししてから、肩を震わせながら俺の首へと腕を回した。
敬士「『やっと、俺の思いに応えてくれる時が来たんだね。嬉しいよ、翔太』
『敬士…、俺、ホントは前から分かってたんだ。お前への思いを認めたくないから、女の人の夢ばかり見てたってことを』」
翔太「おい」
敬士「『……わかっていたさ、それくらい。大体、気付いていたんだろ?その夢の女の人は、俺が女装していた姿だってことに』
『!……どうしてそれを?』」
花里「ハァハァハァハァハァハァハァsneg」
翔太「待てっつってんだろ。大体、上の文章と話合ってないから」
敬士「とまあ、こんな感じで。なんか間違った方向へずれた気もするけど、なんにせよ十分面白い展開になりそうだよね」
花里「せやな!しかも敬士はんは今回そんな変態っぷりを見せたにもかかわらず、人気も出はったし、言動も満点やったしな!反省すべき点はないんとちゃう?莉奈はんとの恋模様もいつか描かれるとええね」
莉奈「敬士と?こんな変態お断りです」
敬士「クールビューティな莉奈も好きだよ?」
莉奈「だからさ、そういうこと言うなら、元カノの話すんのやめてよね、もう」
敬士「それは……」
花里「はい、そないな青春っぽい話とか今はどうでもいいんで次!莉奈はん!」
莉奈「そうですね。今回特筆すべき点は、更新の遅さと、終わりにかけての駆け足感が半端なかったという点でしょうか。あと、私の出番」
花里「前半はなあ……なかなかまとまりがなかったとわても思う。ちなみにこのお話、最初は10000字やったんやて。それが、盛り込みすぎて、気が付けば40000万時弱になってしもてたらしく……。
これ以上長くなると読みづらいし、ダラダラすると今更気付いたらしいで。故の駆け足。
でも、蟻んは、最初はそんなつもりはなかったらしいけどな」
翔太「いや、まず第一に、長いとかダラダラとか気づくの遅くないですか、それ」
花里「どうしてもわてのエピソードを盛り込みたかったらしく。そしたら回想編が追加されたらしい」
莉奈「回想編よりも、出番を増やs」
花里「莉奈はん。あんさんのキャラが固まってへんかったから、出してもらえへんかったらしいで。精進するように。はい、次!……ああ、結城はんか」
翔太「なんですか、その反応」
花里「ええからはよし」
翔太「……えっとですね。まず、俺、こんなになよなよしてないと思うんですよ。しかもそんなめったに泣かないし」
敬士「え」
友美「え?」
莉奈「ええ?」
翔太「……だから、なんだよその反応。それに、これ、若干月エンドも被」
花里「はいはい、極力ネタバレは堪忍やで。さ、最後はわてか。せやな~今回はめっちゃええ女で出させてもろて……」
翔太「おい。誰がロリコンだ」
花里「え?何の話?わてはきちんとお店へ『かめら』持って行きましたけど?」
翔太「そこは大いに感謝してますけど、そこじゃねえ。なんていう説明をしてるんですかあなたは!!」
花里「さ、まさかの『主人公空気』という展開でお送りしましたけれども、いかがでしたでしょうか。
この後、もう一つだけこの本編の未回収部分の話を含んだ短編が続きます。今のところ大人向けにするかどうか悩んでおりますが。
それが終わりましたら、ナツミンはんに送り付けた問題作、『白鳥美麗で想像しよう』を投下いたします。
その他も鋭意執筆中ですので、またお付き合いいただければ幸いです。
とのことです!何でわてに喋らせたのかわかりまへんけれども」
翔太「聞いてますか?……ああ、もう……ホント……」
花里「では、皆様!」
お付き合いありがとうございました!
おわり。