ショートステイにキャンセル待ちして

数ヶ月

やっと、この日が来た


低気圧のせいか
体調が思わしくなかったから

助かった、そう思った


しかも2人同時に
ショートステイ利用ができるという。


2人は
『お泊まり会!』と言い
楽しみにしていた

朝は
ショートステイ先が
車で学校に送迎してくれるのも
うれしいと言っていた


夫は
『やっとここまで来たね』と言った


たった1日

だけれど。


この先いつ
またキャンセル待ちが
空くかは全くわからないけれど


私はこの1日を
待っていた


その日は
夫も仕事を少し早く終え

夫と私と実子の3人で
外食をした

偏食の双子のために
工夫を凝らしたごはんを
作らなくて良いのだ


それだけで
とても楽だった


外食を終え
帰宅し

実子と
ゆっくりとお風呂に入った

夫とも
たくさん話をした


寝かしつけのときに
実子が

『今日のママはたくさん笑っているから
最高の1日だよ』

と言って
寝た


どこでそんなセリフを覚えてくるのか

なんだかおかしくて
幸せで

夫にも、
『今日は楽しかった』と言うと

『よかった。
病状が良くなるのなら
ショートは続けていこうね

2人にも、いい経験になるから』と
言っていた


朝起きて

静かな朝だなと

思った


一度も怒鳴ることなく

夫を見送り
実子の朝の支度を終えた


こんな朝が
続けばいい、

素直にそう思った




相変わらず
私は心療内科にも通っている

あんなに敷居が高かった心療内科は
今は頼れる機関のひとつになった


夫にとって
あんなに拒絶していたショートステイは

夫自身もゆっくりできたのもあり

やってみてよかったと
笑って言う


とてもキレイで
賑やかなショートステイだから

きっと楽しんで
帰ってくるだろう


月に一回でも
数ヶ月に一回でも

この1日は
とても貴重だ


この1日で
うつが治るわけではないけれど

心が充電されたことは
間違いない


定期的に入れるようになるまで
キャンセル待ちは継続する。


つくづく

レスパイトの重要さを感じる


ひとりで頑張ったり
追い込んだり追い詰められたり

そんな方が
少しでも減るといいなと、思う