SSS 守る



「なりませぬ」
「なんでよ!私が行くって言っているのよ!」
「なりませぬと申しておるのです」
「嫌」
「イムジャ…あまり私を困らせないでください」
「困らせてるのはあなたの方よ」
「戦に連れて行けなど、到底聞けるものではありませぬ」
「私は戦いに行く訳じゃない。あなたについて行くと言っているのよ」
「連れては行けませぬ」
「あなたが何と言おうと、勝手について行くわ」
「イムジャ!!」
「なによ!?」
「危険だと、心配しておるのが何故分からぬ!?」
「危険なのは分かってる…だから言っているのよ。私はあなたの主治医でしょう?だったら、何かあった時にすぐに処置出来る所にいた方がいいじゃない!」
「ですが…!」
「あなたに何かあった時に、治療出来ない距離にいたなんて私が耐えられると思う?「私が一緒にいたなら」…そんな後悔を私にしろって言うの!?」
「では…もし戦地に連れて行き、イムジャが危険な目に会うたりしたら…私が耐えられぬとは考えてくださいませぬか?」
「私が危険な目に?」
「はい」
「それなら大丈夫でしょ。あなたの側にいるのよ?守ってくれるのでしょう?」
「それとこれとは…」
「守ってくれない訳?」
「それはもちろん守ります。されど…」
「ホラ!ならいいじゃない」
「いえ、ですから…」
「あなたが私を守る。私があなたを医師として助ける。これ以上はないでしょ?」
「…」
「お願いよ…テジャン」
「…では、約束していただけますか?」
「何を?」
「絶対に…私の目が届かぬ所に行かぬと」
「っ!もちろん!」
「無茶はなさりませぬよう」
「いつも無茶してるつもりはないんだけど…」
「よいですね?」
「ええ!ありがとう…テジャン」

「イムジャは必ず俺が守ります」
「絶対、あなたは私が守るわ」





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