夜中にこんばんは(*´ω`*)

「パートナー」へのコメントありがとうございます。

ご存知の方にはお馴染み、秘技コメ返し!を実施中。

ご興味ある方はコメント欄を覗かれて見てくださいませ。

 

さて、本題。まずは皆様に一言。

 

 も、申し訳ございません!

 

今回も、いや前回以上に、とんでもなくどシリアス!本当にどっしりあす。

コメディ言うたの誰やねん。とセルフツッコミです。

 

こう、師父の件があった後のヨンとメヒがずっと気になっておりまして、書き出したら止まりませんでした。

 

もうお分かりかと思いますが、シュガーレスのお話。それがなんと!

前編・中編・後編・最終話

と続きます。わぁダイエットに良さげ。

最終話は甘い予定。

 

それでも良いよ!と言う方のみ先にお進みくださいませ。

 

お読みになった後のご感想はもちろん大歓迎です。

ファスインを仕向けるのだけはおやめくださいますよう、よろしくお願いします。

 

それでは、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————————ごめんね

 

 

あなたの背中をずっと守って行きたかった

 

 

大好きなんて言葉じゃどうにもならないくらいに大事だった

 

 

ねぇ、この気持ちはなんていう気持ちなのかしらね

 

 

人を殺めて、殺めて、殺め続けて、それでも————貴方がいれば平気だった

 

 

平気だと—————————————————思っていたの

 

 

貴方はきっと自分を責める。そう分かっているのに

 

 

ごめんね、弱い私を——————許して

 

 

 

 

 

愛する人(前編)

 

 

 

「師父の葬儀も終わった。赤月隊をどうするかはお前が決めろ」

 

身を切るような冷たい風が吹く中、男は一人の男に向かって続けた。

 

「師父はお前に鬼剣を託した。その意味がわかるな、ヨン」

 

ヨンと呼ばれた男は剣を握りしめ、呟くように「ああ」と返す。

 

「そうか、ならいい。————メヒはどうだ」

 

そう聞いた男に、ヨンは黙って首をふった。

 

「どうするのだ。あのままでは————もたんだろう」

「そんなこと分かっている!」

 

ヨンの声が荒くなる。

 

「だがどうすればいい!?俺は側にいることしかできない!」

 

メヒは師父が王の手で殺されたその日から、人形のように表情を見せなくなった。

何も食べず、瞳に写さず、ただただ息をしている状態。日に日に憔悴してゆくのが誰の目にも明らかだった。

 

あれはメヒの所為ではないと、皆がそう思っている。

しかし何度そう言おうと、メヒが己を責めざるを得ない状況であったことも分かっていた。

 

————王はもはや狂っている。そんなことはメヒだって分かっているはずだ。

 

男はヨンの肩に手を置くと、慰めるように二度と叩いて言った。

 

「あの状況では、仕方あるまい————そばにいてやれ、離れるな」

 

 

***

 

 

その数日後のことだ。

 

市場から戻ったヨンはどさりと荷を机に置きながら、寝台で壁に寄りかかるメヒに声をかけた。

 

「今日は熟実果を買ってきた。食わないか?」

 

そう言いながらも、いつもの如く返答はないであろうことは分かっていた。

取り出した熟実果を一つ摘んで己の口に放り込む。

 

まぁそれなりに美味いな。と、もう一つ口に入れた時だった。

 

「————ええ、食べるわ」

 

その声に驚き、思わず噛まないまま飲み込んだヨンの喉には言わずもがな。

げほごほと咳き込みながら慌てて水を飲みメヒの方を見るが、まだ信じられなかった。

 

「メヒ、お前————」

「もう、何やってるのよ」

 

くすくすと笑いながらメヒは立ち上がろうとするが、長らく使っていなかった足が言うことを聞かずぐらりとかたむく。

 

「メヒ!」

 

とっさに支えたヨンの腕に掴まると「ありがとう、ごめんなさい」と顔を見て、次いで熟実果を見ると美味しそうねと笑った。

ヨンが震える手で熟実果を渡すと、メヒはゆっくりと口に入れ咀嚼する。

 

「美味しい」

 

そう言って小さく微笑んだメヒを見て、やっと真実であると理解したヨンはメヒを引き寄せ、柔らかく抱きしめる。

 

「————そうか」

「うん。ヨン…ごめんね」

「お前は何も悪くない」

「皆…ずっとそう言ってくれてたね。皆んなにも謝らなきゃ」

「もう良い」

「————ヨン」

「なんだ?」

「本当に————本当に、ごめんなさい」

 

そう言ったメヒの頭をポンポンと叩くが、抱きしめているヨンにはメヒの顔は見えていない。

 

メヒの涙に濡れた瞳に、悲しみと後悔————

 

そして薄暗く、淀んだ決意の色が濃く滲んでいた事に

 

 

 

 

気づくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

おいおい、まじか…シリアスすぎにも程があるだろ!

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