こんばんは(。>ω<。)ノ
夢幻時間やっとの再開です!
お待ちくださった皆様には本当に、本当にお待たせいたしました!!
少しずつですが、更新して行きますヾ(●′ω`)ノ
まだまだ長い話になりますが、ぜひお付き合いいただけると幸いです。
そして今更ではありますが、夢幻時間はアメンバー限定を外し公開にしたいと思います。
既にUPしている分はこれから少しずつ公開に変更していく予定です(´ω`;)
よろしくお願いいたします♬
それでは、どうぞ!
21
「どうにかして近衛隊の元へ連れて行かないと」
そう言ったウンスにチャン・ビンが言ったことは、いっそヨンファに協力を仰いだらどうかということだった。
「此処で二年彼らと共にすごしましたが、ヨンファは信頼してよいかと思います」
「あなたがそう言うなら…」
「確かに野盗ではありますが弱者には手を出しませんし、盗みも自分達が生きて行ける程度のもの。生きるに追われてそうせざるを得なかったのでしょう」
話を聞く限り、此処のヨンファは義賊というものではないらしい。確かに今の時点で義賊だったのであればもっと早くに王の耳に届いていてもおかしくなかった筈だ。二年間の間になにか変わるキッカケでもあったのだろうか。ただ義賊でなくても、チャン侍医が悪人ではないと言うのであれば、それは信じられる。
「全部話したほうがいいかしら?」
「全てとは言いません。断事官に追われていることを考えると、特にあなた方が大護軍と医仙であるということは黙っているか、話したとしてもヨンファのみにしたほうがよいでしょう」
「そうよね、考えてみる。あなたはどうするの?」
「私は…まだ記憶も戻りませんし、この先どうするかは自分でも分かりません。ですが…」
そう言ってウンスに柔らかく笑った。
「あなたが無事帰れるまでは協力します。放っておけない」
「チャン先生…ありがとう」
「とにかく、まずは隊長を帰すことです。出来る限り早い方がいいでしょう」
「ええ、ヨンファの所へ話しに行くわ」
「ではその時は私も…」
「ううん、一人で行かせて。嘘をついたのは私だもの。きちんと謝るわ」
「…分かりました。ではまた後ほど伺います」
パタリと扉を閉めて出て行ったチャン侍医を見送り、ウンスはヨンの横に座った。そっと髪を撫でて話しかける。
「ねぇテジャン…信じられる?チャン侍医が生きていたのよ」
————知ったらきっと、ビックリするわ
「でも…まだあなたに会う訳にはいかないの」
じっとヨンの顔を見つめていると、その口許がふるりと震えて僅かに口を開き————
「…イムジャ」
寝ているヨンの口から小さく声が漏れた。
*
————声がする
「テジャン?」
————何よりも大切で、誰よりも愛しい
「まだ起きてはダメよ」
————声が…。
「熱があるの。ゆっくり寝ていて」
————これはいつもの夢だと分かっていても
「ここにいるわ」
————もっと、声を聞いていたいのに…
「早く…良くなってね」
————意識が…遠くなる
*
すうっと眠ったヨンを見てウンスはほっと息を吐いた。
うっすらと瞳を開けた時にはドキリとしてしまったが、意識はボンヤリとしているようで「イムジャ」とうわ言のように自分の名を呼んだ。ヨンが名を呼ぶ度に、目頭が熱くなった。そうして呼ぶ声に返事をすると、どこか安心したようにもう一度寝てしまった。
もっと自分を呼んでほしい。その瞳に自分の姿を写してほしいと…だがそれは未だ許されないことだ。もし自分と会ってしまうことでヨンに危険が生じるならば、それは避けたい。今だったら、先程の会話も熱に浮かされて見た夢のことだと、そう思うだろう。
————ねえテジャン、どうしてかしら
この人を守るのだと、そう思えばどんなに不安な状況でも強くなれた。
————あなたを思えば、何だって出来るのよ
ヨンの手を強く握ってそっと口付けると頬を手で撫でる。そうして名残惜しげにゆっくりと離れて、立ち上がり部屋を後にした。
向かったのは、ヨンファの所だ。深呼吸して息を落ち着けるとコンコンとノックをする。
「誰だ?」
「…ユスよ」
「来たか」
扉が開いてヨンファが顔を出した。来ると踏んでいたのか、少しも意外でなさそうな顔をしてウンスを部屋に招き入れた。
「話があるの」
続
再開キター(´∀`)!
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