アニメーターの適性と才能 | CGアニメーターサバイバル

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もののけ姫のメイキングだったと思いますが、ジブリでの、動画マンが原画マンに上がる時の試験でなかなか上手いものをあげてこないアニメーターに宮崎駿監督がイラついてた時のことです。


インタビュアー「違いが分からないから描けないんですか?それとも違いが分かっているけど、描けないんですか?」



その質問に対し



宮崎駿監督「違いが分からない奴は無能なんですよ。違いが分かっていて描けないやつもやっぱり無能なんですよ」



身も蓋もない回答ですが、僕はその意味が分かって来ました。
現場に居ると新人を教える機会も増えます。そこであることに気づくのです。



上手い人は最初から上手い。
下手な人が上達するのは一部。



これは何を意味するかというと、「適性」を意味します。
適性の無い人は伸びない。



アニメーションをつける作業というのは、自分が見たり体験したり妄想したものの再現をする行為。
つまり基本の共通の認識が無いということは、教えようが無いということです。




その適性を宮崎駿監督は一瞬で見抜いてしまい、悲観して出たコメントだったのだと思います。




宮崎駿監督はこうも言っています。



「才能とは情熱を持続させる能力」だと。



つまりアニメーターの「適性」は今までの人生経験であり、好奇心であったり、想像力だったり。そして「才能」とはそれを持続出来るか否か。



今回の記事をまとめると、適性の無い人はアニメ制作なんてやらない方がいい。
教育なんて無意味だっていう結論になってしまいますが、実は、違います。



アニメ制作の教育の重要性については次回、記事にしたいと思います。


※今回のアニメーターという記述は、アニメーターもCGアニメーターもひっくるめています。