jaxa オープンキャンパス はやぶさカプセル
博物館のエントランスに入って、左奥のはやぶさカプセル展示室に入る前です。
混雑しないように、入室人数の制限をかけながらの見学でした。
ほとんどの展示は写真撮影可でしたが、ここだけは禁止でした。
一時間半待って、この展示室にいられたのは数分。
でも、それでも十分な価値はありました。
宇宙を感じることができた。
冷たい、地面のない宇宙。
はやぶさが体中を傷だらけにしながら、運んできてくれた宇宙。
こんな感覚を感じる事ができて、ここまで来た価値が十分ありました。
何年も応援し続けてきて、目的を全て成し遂げたはやぶさとはやぶさプロジェクトの皆様に、どれだけエールを送っても足りないくらい。
これは、博物館のロビーに展示されていたはやぶさの模型です。
写真を撮る手があちこちから伸びて、ものすごい人だかりでした。
これは、はやぶさが到達した目的地、小惑星イトカワのレプリカ。
イトカワは、いまこの瞬間も宇宙を飛んでいるのですね。
ロビーには色々な展示物がありましたが、これは、はやぶさが地球の大気圏に突入し、摩擦で燃えているまさにその瞬間の写真です。
本当に大きな流れ星のようですね。
この日、日本の天気は悪かったです。
ただ、日本からは晴れても見えず、赤道に近い、南半球でしか見えなかったそうですが。
ミッションは、イトカワに到達した時点で確か80%達成だったと記憶してます。
地球に戻り、サンプル採取まで成し遂げた事で文句なしに100%達成ですね!
はやぶさプロジェクトが立ち上がる10年以上も前から、ある研究者により、イオンエンジンの構想と研究がなされ、プロジェクトが立ち上がった時に採用されたとjaxaサイトで知りました。
人間の英知を集結したはやぶさ。
また長い道のりの途中に、数々の困難に遭遇しながらも、決して諦めなかったスタッフさん方の不屈の精神。
チームの団結力。
もし、こうなったら、でもこれもダメだったらこうやる事もできる。
沢山のトラブル回避のアイデアとその対策。
こういった引き出しがなかったら、地球へ帰ってくることはできなかった。。。。
jaxa トピックス
2009年11月9日の記事より
小惑星探査機「はやぶさ」は2010年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。
JAXAでは、現在、探査機の状況を確認するとともに、地球への帰還に向けた対策について検討を進めています。検討結果がまとまり次第、あらためてお知らせいたします。
【注】「はやぶさ」は主推進装置として4台のイオンエンジン(スラスタA~D)を搭載しており、各スラスタの状態は以下のとおりです。第2期軌道変換ではスラスタC,Dの2基で地球への帰還を計画しておりました。
- スラスタA:打上げ直後に動作不安定等があったため、運用を休止中。
- スラスタB:中和器の劣化による電圧上昇があり、運用を休止中。(2007年4月以降)
- スラスタC,D:それぞれ中和器の劣化による電圧上昇の傾向が生じている。
なお、スラスタCについては現在停止中であるが、稼動することは確認している。
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2009年11月9日の記事より
JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの2010年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。
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この記事を読んだときに涙ポロポロでした。
すごい!
よかった!
この言葉に尽きます。
改めて、はやぶさくん、
今は燃え尽きて地球の大気となってしまったけど、この感動はずっとずっと忘れません。
本当にありがとう。
オープンキャンパスレポ、まだまだ続きます。(更新はコンスタントにできるか微妙ですw)
長い道のり、本当にお疲れ様。