2021年の夏がやってまいりました。

 

2018~2019年に「鉄のカーテン縦断編」と銘打ってバルト海からアドリア海まで走り、2020年はイタリア半島を南下し、2021年はフェリーでギリシアに渡ってトルコのイスタンブルまで走る計画を立てていた。

30代前半に走りたいだけ走って、十分に満足してから家庭を築くという夢の人生計画は新型コロナウイルスの流行により無事破綻した。

 

昨年のヨーロッパ行きがダメになった時、「さすがに来年は行けるだろう」とタカをくくっていたが、渡航制限が解除される見込みはない。

厳密に言えば、海外に行くこと自体は可能だが、帰国後の14日間隔離がクセモノなのだ。

なので今年も国内で妥協することとした。

 

なかなか気が乗らないが、真夏の蒸し暑さを考えると南に向かう旅程はどうにも考えられない。

ということはやっぱり北を目指すわけで。北に向かうとなると必然的に北海道に行きつくわけで。

 

 

 

まず自宅のある神栖市から北関東をぶった切って群馬に向かい、三国峠を越えて新潟に入る。

その後日本海側をずっと北上して津軽半島の竜飛崎をターンし、新幹線奥津軽いまべつ駅から輪行で青函トンネルをくぐって北海道に入る。

北海道からは札幌に向かって道南を走るというプランである。

日本のあちこちを走り回ってきたが、実は全行程の半分くらいは初めて走るルートだ。

 

2011年の日本一周を機に書き始め、卒論と院試で忙しかった2012年を除いて毎年更新し続けてきたこのブログもついに10年目を迎える。

まさかこんなに長く、300話以上も続くとは思いもよらなかった。もはやライフワークと化している感がある。

ジジイになってから若いころの自分を振り返るのを楽しみにせっせとキーボードを叩く。

なんなら、ジジイになってもボケ防止にキーボードを叩き続けてやるのだ。

 

2010年から乗り続けている愛車の一周号は、長距離旅11年目のシーズンを迎える。

色んな箇所が老朽化していて、毎年のように買い替えを考えている。

意を決して自転車旅仲間の秋葉さんに新車購入の相談をしたが、「今のやつを修理しながら乗ったほうがいい」というアドバイスを受け、今回も思いとどまった。

 

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ざっと2万5千円ほどかけてクランク・ボトムブラケット・ペダル・リアホイール・ボトルホルダーを交換し、一応不快感なく走れるようになった。

ボトルホルダーなんて摩耗で金属が折れてしまって、もう長いこと使い物にならない状態だった。

地球一周にあたる4万キロ走るまで愛車で頑張るか、どこかで新車に買い替えるかはこの先も迷い続けるだろうと思う。

購入時には輝いていたスカイブルーのボディには傷や錆がいたるところに。クリーナーをつけてこすっても、もう落ちなくなった。

 

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昨年の道北で水たまりに突っ込んでオシャカになったライトもメルカリで安く購入できた。

フロントフォークに取り付けができる貴重なライトなのだ。もう終売になっていてなかなか手に入らず助かった。

 

 

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旅の道具も新調した。

長く使っていたテントが破れ始めたので新しいものに交換した。icampというマイナーなブランドで、8000円で買うことができた。

旧式よりもずいぶん軽くコンパクトになったけども、背丈が5㎝程短い。快適かどうかは実際に泊まってみないとわからない。

 

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それから2013年から着まわしてきたウェアも新調。

加齢に抗っているものの、少しずつ体系が横に伸びてきてきつくなってしまったのだ。

通気性も考え、ワンサイズ大きいLを購入した。

 

 

出発は8/2を予定している。

やはりヨーロッパに行けないむず痒さが残っていて、イマイチ乗り気がしないのが正直な気持ちである。

なので、とりあえずは今旅を「2021年惰性の旅」と名付けておこう。

 

走り出したら楽しくなってくるのだろうか。