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道の駅たくみの里にて起床。

昨日の日記でここは野宿に不適と書いたが、スマホが水没して使えなくなったため、Wi-Fiの使える道の駅で寝床を構えた。

幸いノートパソコンを持ってきているので、Wi-Fiが使える場所ならブログも書けるし情報も収集できる。

 

国道から外れた場所にあるので静かな夜になるかと思いきや、夏休みで暇を持て余した大学生グループがやってきて騒いでいた。

 

 

7時15分にたくみの里を出発し、三国峠を越えて新潟へ向かう。

水没したスマホを修理するか買い替えるかするために沼田に引き返すプランもあったが、月夜野の坂と河岸段丘を往復する気力はもうない。

三国峠を越えると南魚沼、魚沼、長岡と比較的大きな町が続くので、沼田よりも店が揃っているだろうと判断して出発することにした。

したがって今日はスマホなし生活。国道17号から外れることはないので道に迷わないで済む。

 

 

 

たくみの里から数キロ進むと赤谷湖があり、一帯には猿ヶ京(さるがきょう)温泉街が広がっている。

このローソンが三国峠方面の最終拠点である。

補給物資と水を買い込み十分に気合を入れて峠越えに臨む。

 

 

勾配は緩やかで、ところどころ漕いで登れる区間もある。

天候も味方したようで雲が日差しを防いでくれている。

 

 

スマホが無いので峠まであとどれくらいかはわからない。

標高を指し示す表示板を見ながら大体の距離を推測する。

 

 

おそらく猿が食い散らかしたと思われるスイカが路上に落ちている。

猿がたくさんいるから猿ヶ京という由来ではないらしい。

 

 

登り始めて3時間で三国峠に到着!

なんとか午前のうちにと思っていたのでうれしい誤算だ。

三国にちなんで三本指でポーズを決める。

僕がイキりまくってた高校生のときによく使ったポーズである。

 

 

三国トンネルを越えれば新潟県だ。さらば群馬県。

 

 

 

峠からシャーっと下り坂を走ると、バブルの香り漂う苗場スキー場がある。

もっとも今は夏なのでゴーストタウンのようだ。

越後湯沢までずっと下りなのかと思ったら、折り返しの上りが何回かあって体力的に誤算だった。

 

 

 

 

昼過ぎに南魚沼の道の駅に到着。

さすが米どころらしく、大量の米菓が売られている。

裏側を見たらタイ産、米国産の米が使われていたので本場でもなんでもない。

 

 

治安もあまりよくないようなので退散することにしよう。

 

 

画面は相変わらず砂嵐状態である。

途中のダイソーで除湿剤を購入したのでダメ元で突っ込んでみる。

これで直るとは思っていないが、かすかな希望を込める。

 

 

 

南魚沼のイオンで昼食。何気なく入ったラーメン屋がまあまあ当たり。大盛850円なり。

 

さて、イオンにやってきたのは壊れたスマホをどうするべきか思案するため。

イオンにはソフトバンクショップが入っているので訪れてみる。

 

最新の機種は12らしいが、機種代は10万近くになる。これは手が出せない。

少し古めの機種でSEというのがあったが、容量の少ないモデルでも5万円ちょっと。

 

大いに悩んでいたところ、店員に話しかけられた。

水没の事情を話し、買い替えを検討していると伝えると、店員は近くにいた甚平姿の男性を呼んでくれた。

 

甚平姿の男性はなんとスマホ修理店のスタッフだという。出向でソフトバンクショップに来ていたらしい。

 

甚平は僕のスマホを見て症状をチェックし、1万円弱で直るとおっしゃってくれた。

ただし甚平の修理店は長岡にしかない。

南魚沼から長岡までは70㎞ほどなので、今日到着するのはどう足掻いても無理。

 

だが買い替えとなると最低でも5万以上はかかる。

かなり悩んで、甚平を信じて明日長岡で修理することにした。

 

 

 

最近流行っている高級食パン屋。

変な名前が多いなと思っていたが、ここの店名は「全米が泣いた日」。

ワケわからんと思ったけども、全米というのはアメリカのことではなくコメのこと。

米どころ新潟のお米が泣くほどに旨い食パンということなのね。納得したけどもちろん買わないよ。

 

 

 

八海山を眺めながら夕方の国道17号を北上する。

追い風に助けられてビュンビュン進めた。

 

 

 

その後、魚沼市小出地区のスーパーで夕食を買う。

自転車置き場には除雪用と思われるスプリンクラーから水がちょろちょろ出ている。

本来の用途とは違うけど、暑さ対策ということなのだろう。

 

 

ベンチのところで夕食を購入。イートインは閉鎖されていたので外のベンチで頂く。

昨日は日課の千切りキャベツをサボってしまったのだ。

 

 

ふと外を見たら、駐車場一面が濡れているではないか。

さては僕がスーパーに入っている間にゲリラ豪雨が降ったのだな。出る頃には止んでいるなんてナイスタイミングじゃないかとうぬぼれる。

数秒後に、さっきの除雪用スプリンクラーから出た水で濡れているだけと気づいた。

 

その後温泉へ移動。

小出地区の温泉は一軒だけで、自転車乗り泣かせの激坂の上にある。

三国峠越えよりも急勾配でしんどかった。

 

20時半の閉館時間まで粘った後、隣の公園に移動して東屋にテントを張る。

寝る準備が整ったのは21時頃だったが、Wi-Fiもなくスマホも使えないので、寝るしかない。

 

 

走行距離:86km

走行時間:6時間2分

総走行距離:22461km