8/2の日記。

 

 

リンドーの町の湖畔にあるキャンプ場にて起床。

結論から言うとテントを立てた場所が悪すぎた。

となりの大家族は夜遅くまでクラブミュージックを流してるし、男1女2の若者はキャーキャーうるさいし、まったく寝られそうにない。

 

我慢できず、日付が変わる頃にテントを移動させたことが功を奏し、快眠できた。

なお移動先は駐車場の片隅。

キャンプサイトよりも駐車場の方が快適なのもどうかと思うけど。

 

夜はかなり冷えた。10度台くらいか。

3年前は耐えられずにドレスデンでトレーナーを購入したわけで。

多めに持ってきた防寒具を全部着込んでかろうじて寒さに凍えることは免れた。

 

 

朝食をとりながら日向ぼっこするこのひとときが至福なのだ。身体が温まってくるしテントの結露も取れて一石二鳥。

 

 

 

 

 

本日のメニューはバナナとキットカットとコーヒー。

海外に来てまで値引き品を漁るのはもはや病気のようなものだが、キットカットは大きめの板が4枚入って30%引きで1ユーロとお安い。

 

 

 

9時頃に出発。

今日は森と丘の景色の繰り返しである。

 

 

 

途中の町で馬車に遭遇した。

 

 

 

 

御者のお兄さんがポーズを決めてくれたが、馬の歩みが遅くて大渋滞なさっているよ。

 

 

 

 

ゼシュリンという町で昼食タイム。

小さな町なのでケバブ屋は見当たらず、やむなくスーパーで食料を買い込む。

 

 

 

パンは一個0.15ユーロとお安い。

贅沢に2枚もハムを乗っけて簡易サンドイッチをいただいた。

 

 

 

 

 

小さな町には小さな町の良さがある。

時間がゆっくり流れているし、無名ながらもかつて城塞都市だったであろう景観が楽しめるのだ。

 

 

 

どこまでも続くひまわり畑も自転車旅ならではの景色。

 

 

 

一般の家で飼育されてるダチョウなんてなかなか見れたもんじゃない。

 

 

 

 

18時過ぎにプラウ湖畔のキャンプ場に到着。

昨日のキャンプ場よりは間隔広めでまだマシっぽい。隅っこのいい場所を確保した。

今日は90km以上漕いで疲労困憊なので安眠させて貰いたい。

料金は観光税やら都市税やらが上乗せされて一泊17ユーロ。さらにシャワーは別料金である。

 

 

 

この黒いキーホルダーをかざすとお湯が出る仕組みで、長く使えば使うほど料金が加算されていく。

 

こんな時は「必殺 洗い流すだけ作戦」である。

 

久々なので初めての読者のために解説しておくと、まず水道の水をボトルに注いで身体全体に浴び、石鹸を塗りたくっておく。

しかるのちにお湯を出せば、最低料金で全身を洗い流せるのだ。特許申請を検討している。

 

 

 

 

このキャンプ場はWiFiもコンセントも有料で貧乏旅人には厳しい料金設定。

しかしこちらも百戦錬磨の貧乏旅人である。シャワー棟にあるドライヤー用のコンセントを見逃さなかったのだ。

管理人に見つかった時に備えて「日本のスマホはドライヤー機能もついてるんです」と言い訳を考えておいたが、お披露目の機会はなかった。

 

そもそもヨーロッパ人は朝シャワー派が多いようで、夜にシャワー棟に来る人はすらほとんどいない。

すっかり味をしめて椅子を持ち込み、座ってゆっくりしながら充電させてもらった。

「このアジア人、変なやつだな」と思われても知らん顔できる精神力があればへっちゃらである。

 

この図々しさに慣れてしまうと間違いなく私生活や人間関係を壊すだろうなと思いながら寝袋にくるまった。

 

 

走行距離:95km

走行時間:6時間33分

総走行距離:23205km