8/3の日記。
昨夜寝ようと寝袋に潜ったところ、熱があることを確信した。
まだ体が慣れていないのに無理して90㎞以上漕いだことか、それともシャワー代をケチったために体が冷えたことか、体が冷えたまま2時間も図々しく充電させてもらったことかのどれかが原因である。早い話、バチが当たったのだ。
身体が火照ってしまい、たまらずに持ってきた解熱剤を服用してみたが、これが裏目に出た。
含まれてるカフェインのせいでまったく眠れなかったのだ。
実質睡眠時間は2時間ほどで朝起きても身体がダルい。
少しだけでも進もうか連泊しようかかなり悩んだが、このキャンプサイトはWi-Fiが有料で、しかも管理棟まで行かないと使えない。テントの中でごろごろしながら情報収集したりブログ書いたりすることはできないわけで。
最寄りのスーパーまでは5㎞程で、どっちみち食料と水を買いに行かねばならない。
どうせスーパーまで行くのならばということで、無理を押して少しだけでも距離を稼ぐことにした。
テントをたたむのも億劫になる。
ひと手間ごとにゼーハー言うんだから相当ダルいことが伝わるだろう。
スーパーはオアシスである。
食欲がわかないのでスムージーやらヨーグルトやら流動食で空腹をごまかす。
1.5リットルの水のボトルを抱えるのがこんなにダルいとは。すっかり爺になった気分だ。
安物のエナジードリンクが身体の隅々に染み渡る。
こまめに休憩しながら軽いギアで進むのでマリオみたいな恰好をした爺さんにも追いつけない。
バス停に貼られたステッカーも休憩せよと言っている。
食欲は全然ないが、ハンガーノックが怖いのでクッキーを腹に入れる。
これはチョコクリーム厚めで満足度高かった。
昼過ぎにパルヒムという町に到着した。
この町にはなんとマクドナルドがあるのだ。ベルリンで見た以来である。
もちろん立ち寄る。
椅子に座って休みたいのと、充電しながらブログを書くためである。
4・24事件の記事から更新が滞っていたので、死んだんじゃないかと心配されてる読者もいたのではないか。
コーヒーは1.8ユーロ。調子に乗って2ユーロのコーラも頼んでやった。
十分に充電し終えたのでキャンプ場へ。
絶不調の中50km近く進めたのは上出来だろう。
今日のキャンプ場は川沿いの小さな場所。
一泊7ユーロと大変お安いではないか。人もまばらで初日のようにパリピ一家の騒音に悩まされることもない。
結論としてドイツ人は湖畔でキャンプをしたい民族なのだろう。湖畔のキャンプ場が高い謎が解けたぞ。
ドイツ人は川にはそれほど魅力を感じていなくて、そもそも川沿いにはキャンプ場があまりない。あったとしても料金安めということである。
シャワーは、2ユーロコインを入れればドアが開く仕組みだった。
だが僕が2ユーロコインを入れようとしたところ、なんとすでにドアは開いているではないか。
キャンプ場のオーナーは「2ユーロ入れるとドアが開く」と言っていたに過ぎない。きっと貴重なドアなのだろう。
僕は2ユーロ払ってドアを開ける権利を放棄したので、シャワーだけ浴びさせてもらった。
テントを立て終え、やっと休息の時。食欲もないのでいつものようにトマトとバナナで済ませる。
ここのキャンプ場の良いところは飲み水も汲み放題だ。まだ熱がある感じなので、これから一晩かけて熱を下げていきたい。そのために飲み水汲み放題は非常にありがたい。
そういえば今日は流動食とジュースばっかりでカロリー補給をしたので全然塩分を摂取していないことに気がつく。
熱を下げるにはただの水よりも生理食塩水が良いはず。共用のキッチンに塩があったので少し拝借してボトルに入れて飲んだみた。実に飲みにくい。
ならばとダイレクトに塩を舐めることに決定。決して怪しい粉ではないよ。
あとはひたすら「水を飲む」 → 「塩を舐める」 → 「トイレ行く」の繰り返しである。
若い読者諸君、大人になることに幻滅しないで欲しい。
まっとうに生きていれば塩を舐めてるような32歳にはならないだろうから。
これは生命維持のために必要な行動なのだよ。
夜に身体の熱さで一度目覚めたが、静かでよく眠れた。
走行距離:52km
走行時間:3時間56分
総走行距離:23257km