8/6の日記

 

 

ハンブルク郊外のグロセン湖畔(großen See)のキャンプ場にて起床。

昨夜は非常に冷え込んだ。夜中に耐えられず起きてしまったので、最終手段の輪行袋を出して包まったところ安眠できた。

今回は自転車を段ボール輸送したので輪行袋の出番なしかと思われたが、本来とは違う意図で大活躍だった。

 

 

朝飯は優雅にベリーをいただく。

今日は紫色のベリーである。見た目のインパクト大だが、食感がしっかりしていて赤色のベリーよりも好みかも。

 

 

出発は9時前。

結局キャンプ場の管理人と会えず仕舞いなので、正しい料金を支払えているかどうかは不明である。

 

 


1時間ちょっと漕いでマックに出勤。

今日は30kmほど先のハンブルクをゴールとしている。

ハンブルクはドイツで人口第二の大都市でキャンプをあてにできなさそうなので、ホテルに泊まるのだ。

チェックインの時間まで暇なのでマックでコーラ飲みながらブログを書くというわけで。

 

 

 

その間、自転車は防犯を兼ねた洗濯物干しと化す。

 

 

 

12時過ぎに再出発。

すぐに市街地が見えてきた。

お腹が空いてきたので初日ぶりのケバブにチャレンジする。

 

 

マックでWiFiを使えたので、評判の良い店を下調べ済みなのだ。

 

今回はチキンを選択。

ドイツのケバブ屋はビーフとチキンを選べる店が多い。飽きないようにビーフとチキンを交互にする作戦である。

笑顔がチャーミングなおじさんが肉を切ってくれた。

 

 

 

気になる盛りは、、、「満足ケバブ」認定!!

 

 

「大満足」の次に良い評価だと思ってくれて構わない。肉の盛りこそ少し物足りなかったが、トッピング0.5ユーロで付けた揚げ野菜がボリュームをカサ増ししてくれている。

この盛りで5.5ユーロならコスパは良しである。

 

 

 

 

13時を過ぎたのでホテルにチェックイン。中央駅前の好立地だが、治安は良くない。

ホームレスがいっぱいうろついているしゴミも散らかっている。

夕方また出かけるが、安全を考えてホテルの中まで自転車を持ち込んだ。

 

 

部屋はほとんど独房の如き狭さ。

これで49ユーロだが、前日に予約した割にはコスパ良い方かも。

 

 

 

夕方になったので空荷の自転車でお出かけ。

まずは倉庫群に向かう。

 

 

ハンブルクは港町ではあるが、北海の河口からかなり距離のある、いわゆる河川港。

昨日のリューベックと同じくハンザ同盟に属し、水運の要所として役割を果たしてきた。

なおハンブルクを流れるのは有名なエルベ川。これを遡って行けばチェコのプラハまで行ける。

エルベ川から無数の小さな運河が分かれていて、運河沿いに倉庫群が見られる。同じ色で統一されていてなかなかの様式美。

 

 

 

港には観光船が停泊し、向こう側にはドックが稼働中。

 

 

 

 

 

 

桟橋のエリアで夕食をいただくこととする。

ブルッヘ10(Brucke10)というサンドイッチ屋。観光客が大行列を作っている。

 

 

お目当ては魚のサンドイッチ。

ケバブばっかりじゃ飽きるし、せっかく港町に来たのだから魚も食べておかねばという判断である。

大奮発して2個注文。2つで9ユーロなり。

指差し注文したので、中身は何かはわからない。

 

 

一つ目は衣がついている巨大なやつ。おそらくサバかニシンだと思われる。

南蛮漬けのように酢が効いていて美味しい。身もでかいので食べ応えある。

 

 

 

二つ目は塩漬けされたニシンかと思われる。北海はニシンが有名なのだ。

塩漬けなので生でも大丈夫。

塩がちょっと強めだったけどまあまあ満足。酢漬けの方が個人的にはお気にいりかな。

 

 

 

ホテルに戻りがてらレーパーバーンという繁華街を通り抜ける。

レーパーバーンの中にヘルベルト通りというのがあって、旅人の間ではちょっとした有名スポット。

 

 

お分かりになるだろうか。子どもと女性立ち入り禁止。

ヘルベルト通りはつまるところ売春宿の立ち並ぶ風俗街なのだ。

 

 

ハンブルクには昔から風俗街が栄えたというが、冷静に考えれば長い船旅から戻った船乗りたちが欲を発散させる場も必要だっただろうと思われる。

 

 

 

女性の読者諸君には申し訳ないが、僕はしっかり塀の向こうに入らせてもらうよ。

ただ通り抜けるなのだ。ほかのメンズの観光客もみんな入っていってるし。

 

 

ヘルベルト通りには写真撮影ができないので文字でしかお伝えできないが、「飾り窓」と呼ばれる建物が50mほどの通りの両サイドに建っている。

建物の正面は大きなショーウィンドウになっていてその向こうにビキニ姿の女性が座っている。

彼女らは通りかかる男たちを手招きしたり声かけたりして誘惑する。

男たちは気になった女性に声をかけ、値段交渉をして合意に至れば行為に至るというシステムである。

 

インターネット上にそこらの風俗ライターが書いた「飾り窓」の記事が転がっているので詳しくはそれらを参照されたい。

いわく「行為はだいたい塩対応で作業的」らしい。そして「値段もそれなりに高いし、あの手この手で追加料金をとられる」らしい。

 

話題が話題なので学校ではなかなか教えにくいが、売春の歴史も掘り下げるとなかなかに面白い。売春はメソポタミア文明の頃からある産業だし、色情が動かした歴史もあるのだ。

バーン・ブーロー著の『売春の社会史』などに詳しいので、興味があれば読まれると良い。

 

 

 

夜風にあたりながらホテルに帰宅。

さすがフカフカのベッドで、よく寝られた。

 

 

走行距離:34km

走行時間:3時間3分

総走行距離:23461km