8/9の日記。
ウンメルバッド?(Ummelbad)とかいうガラガラキャンプ場の物置小屋にて起床。
昨夜もしっかり冷えた。
屋根の壁もあるのでそれほど寒くはならないだろうと思って油断した。
明け方の6時くらいには目が覚めてしまい、今更輪行袋を取り出すのも面倒で、ただ身体を縮こませることしかできず。
結局諦めて起きることとした。
寒くて何もできないのでとりあえずひなたに移動。
結露したテントと寝袋もしっかり乾かす。昨夜の冷え込みのせいかいつもより一段と結露が激しく、乾かすのに時間がかかった。
朝食を食べて9時前に出発。
今日は風向きも追い気味だし、涼しくてペダルが軽く感じる。
途中のスーパーで久々にこれを購入。
「鉄のカーテン縦断編」の時は気に入って毎日のように食べていた気もするが、さすがに飽きてきたみたい。
美味しいと感じるのは最初の一本だけで、あとは甘ったるいだけ。
じゃあ食べずに残しておけばいいじゃないかと思われるが、冷蔵商品なので常温で放っておくと中のクリームが溶けて液状化するので全部食べ切ってしまわないと行けないのだ。せめて一個単位で売ってくれればこれからも贔屓にするのに。
12時前にブレーメンの街に到着。
日本の無礼メン襲来である。
ブレーメンもハンザ同盟の一員として栄えた街だが、一般の読者にとってはグリム童話の「ブレーメンの音楽隊」の方がむしろ有名だろう。
街を守る英雄ローラントの像。中世の騎士道文学『ローランの歌』に出てくるらしいが僕はまだ未読である。
この像のおかげで第二次大戦時も大きな戦禍を免れたとかなんとか。
人だかりができてる場所には「音楽隊」の像があった。
結局動物たちは童話の中でブレーメンには行かなかったはずなので、ただの「音楽隊」ではないかとも思ったが考えるだけ野暮である。
広場にてドイツ名物ソーセージパンを立ち食いする。
拳の大きさと比べればソーセージが結構大きいのがお分かりいただけるだろう。
4ユーロだったのでケバブの方が圧倒的にコスパがいいのは言うまでもなし。
まあ食べたという経験を積んだということで。
ただ立ってるだけのおっさんがかっこよかったので遠くから写真撮りまくる。
40代はヒゲの似合うイケオジになると決めているのだ。
ヴェーザー川を越えてブレーメンを後にする。昨日のハンブルクに続き、ブレーメンも実は河川港なのだ。
バーガーキングはWiFiが使える。
休憩しようと思ったが店内にはコンセントがなかったので結局近くのマックに行った。
マックはWiFiコンセントともに今のところ全店舗に備えられている。
巨大なビールジョッキのモニュメントに見送られ、午後の行程も頑張る。
僕は酒好きではないのでビール大国ドイツでもまだ一回も飲んでいない。
さすがに最終日くらいは雰囲気味わうために頂こうかなと思ってるけども。
疲れたのでスーパーで休憩。
そういえば最近食べていなかったバナナをチョイス。ヨーグルトに浸しと罪悪感のないデザートの完成である。
道中、赤い謎の乗り物に追い抜かれる。
写真を見返してみても正体がまったくわからず。宇宙人の偵察機か?
19時過ぎにキャンプ場に到着。またレセプションに誰もいないパターンだった。
近くのキャンプ客に頼んでオーナーに電話をしてもらったが、返事は「明日の朝来るから金はその時に」とのこと。
それだと管理人が到着するまで出発できないということじゃないか。
かくなる上は3日前のキャンプ場のように料金に手紙を添えてポストに入れるほかない。
シャワーはトークン式ではなく50セントコインを入れる方式だったので、昨日余らせたシャワートークンの出番はなし。
広くて良いキャンプ場だが、トイレにペーパーが備え付けられていないことはいただけない。
僕は念のためトイレットペーパー1ロール持って旅をしているが、手持ちが少し心細い。
何が心細いって、きちんと拭き切れるかどうかである。
だがそんな時には心強い味方がある。
酸化マグネシウム錠剤である。いわゆる便秘薬で、便を柔らかくかつキレをよくしてくれる優れものだ。
旅の時は野菜をしっかり食べられる日とそうでない日とがあるので、腸環境を良好に保つために常に持っている。
キレが良ければ拭く回数も少なく済むわけで、少量のトイレットペーパーでなんとかなるというわけで。
便秘でおなやみの読者がいれば「酸化マグネシウム錠剤」をお試しあれ。
暗くなってきたのでしっかり防寒対策をして就寝。果たして明日管理人は現れるのか?
走行距離:93km
走行時間:5時間57分
総走行距離:23645km