8/10の日記。

 

 

 

ブレーメンから南西に50kmほど進んだキャンプ場フントゼー(Huntesee)にて起床。

少しずつ南に向かってきてるためか、夜は凍えて寝れないほどではなくなってきた。

 

明け方はどうしても寒いので起きてしまうが、6時台に起きられたら目覚まし要らずということで結果オッケー。

ひなたにテントを移動させて十分に乾かし、その間に朝食とトイレを済ませる。

昨夜の酸化マグネシウム錠剤のおかげでトイレットペーパーは少量で足りた。

 

 

8時半になっても管理人は現れないので、やむなくお手紙と料金をポストに入れて出発。

 

 

 

今日はオスナブリュックという大きめの町を訪れる予定だが、65kmほど先。

オスナブリュックでは見ておきたい観光名所があるので、営業時間に間に合わうようにペダルを回しまくる。

 

 

最初の休憩ではバナナと安物エナジードリンクをチョイス。

「コング」にバナナなんて、まるでゴリラそのものじゃないか。

 

 

2回目の休憩はソニャにお勧めしてもらったアップルパイをチョイス。ざらめがまぶしてあってうまい。

こうやってこまめな補給を絶やさないでいれば休憩少なめでも長距離漕げるのだ。

 

 

 

 

背もたれ付きの休憩所があれば迷わず小休憩。回復の度合いが段違いである。

塩気の効いたアーモンドがたまらないわ。5分だけ休むはずだったのにあれよあれよと15分。

 

 

 

ケバブ屋が見当たらなかったので昼食もスーパーの段差に座っていただく。

さすが加工肉大国だけあってハムの種類はかなり豊富なので選び放題。パンに挟むなら脂肪多めのものが美味しい。

 

 

 

上り坂を一つ超えて、15時前にオスナブリュックにやってきた。

 

 

 

見ておきたかった観光名所というのは市庁舎で。

しかし残念ながら改修中で中には入れず。ヨーロッパではよくあることなので仕方ない。

 

ここオスナブリュックはよっぽどドイツ通の人でなきゃ知らないような町だが、世界史で飯を食っている自分としては訪れないわけにはいかない町なのだ。

 

 

 

 

いったい何が行われた町だというのか。それは明日の日記で明らかにしたい。

ヒントはこの市庁舎の扉のレバーである。

 

 

 

夕方の強烈な西日と戦うためにコーラを注入。

この安物コーラはコカコーラの半額なのに味はほとんど変わらず。これからはこっちを買おう。

 

 

 

18時前にキャンプ場にやってきた。

今日の宿泊地はなんとなんと、トイトブルクの森(Teutoburger Wald)である!

 

受験世界史には「トイトブルクの森の戦い」という用語がある。

紀元9年にローマ帝国とゲルマン人勢力が国境をめぐって戦ったのであった。

ここのところ入試ですっかり見なくなったので用語自体忘れかけていたが、こんなところで出くわすとは。

つまり僕はいまローマ帝国の北方国境のあたりにいるということになる。なんだかワクワクしてきた。

 

 

 

 

キャンプ場までのラストランの間、照りつける西日にかなり体力を奪われたので、テントを立てる前にトマトで水分補給する。

500g入りのものしか売ってなかったのでやむなく買ったが、渇き切った喉にみずみずしいトマトがたまらない。

あっという間に消えた。

 

 

 

昨日はエビなしだったので今日も奮発してエビダブル。

いつものようにパンの挟んでいただく。美味くないわけがなかろう。

エビは1カップ100g入って2ユーロなので2つ買ってパンもつけても5ユーロ以下で済む。

日本円で600円くらいならプチ贅沢にはちょうど良い。

 

 

 

シャワーは無料で使い放題だったので存分に体を洗った。

 

暗くなるまで待って就寝。

その辺に2000年前のローマ兵やゲルマン兵の死体が埋まっているかもと思いながらも快眠だった。

 

 

走行距離:86km

走行時間:5時間58分

総走行距離:23730km