8/14の日記。

 

 

ケルン郊外のキャンプ場にて起床。

昨日まで寒さに凍える夜だったのに昨夜は暖かで、防寒具は必要なく寝袋を布団のようにかけるだけで快眠できた。

 

 

昨日買っておいたチョコのウエハースみたいなお菓子を朝食にする。

サクサクして食べやすく、あっという間に完食。これで700kcalだから恐ろしいわ。

 

 

遠くからでも存在感抜群のケルン大聖堂を背に南へ向かう。

今日の目的地は30㎞ほど離れたボンという町。

日曜日で補給が困難なのであまり走らず、ボンに安宿を抑えてあるのだ。

 

 

 

 

 

ルール工業地帯ともそろそろお別れである。

ケルンを離れると徐々に農村や森の景色が戻ってくる。

 

 

途中の町でキオスクを発見。

キオスクというのは売店のこと。

気になったのでちょっと立ち寄ってみることにした。

 

 

店内は無人で、自動販売機が並んでいる。

日曜なのでスーパーは空いていなく、手持ちの水も若干心もとない。

 

 

ならばということでジュースを購入した。1.2ユーロなのでそれほど割高でもない。

ライムの味が強めで炭酸がのどに染み渡る。おいしかった。

 

 

 

スーパーは営業していないが、外で休憩するだけなら立ち寄っても文句は言われまい。

 

 

Lidl、ALDI、PENNY、EDEKA、Nettoが5大スーパーマーケットのチェーン店であるが、僕のお気に入りはLidl(リドル?)。

エビが売っているのもLidlだし、どの店舗も必ずWi-Fiが使えるようになっている。

店の中に入れなくても、窓ガラスに密着するところに居れば屋外からでもWi-Fiが使えるのだ。

 

 

 

 

昼前にボンの町に到着。

何やら人で賑わっているピンクの家はベートーベンの博物館。

 

 

向かいの土産物屋もベートーベングッズでいっぱい。

 

 

僕はベートーベンよりも隣の家の外壁にいるネイティブアメリカンと思われるこいつの方が気になるなぁ。

 

 

昼飯はケバブ屋にて。

ここのSefaというケバブ屋は事前に下調べをしたところ「高いが美味い」とのことであった。

そろそろ旅も終盤だし、あんまりケチケチするのもと思ってお高いケバブを試してみることにしたのだ。

 

 

電動式ではなくナイフで肉をそぎ落とすスキンヘッドのオヤジ。

 

 

気になる盛りは、、、「やや満足」くらいか。

 

 

だがさすが高いだけあって、ここのは「ステーキ肉」なのだ。

しっかり厚切りのジューシーなビーフがたくさん挟まっている。

野菜も新鮮でパンもオーブンでしっかり焼かれていてバリっとしている。

 

7.5ユーロと今旅イチ高かったが、値段の価値は十分にあると思われる。

味は一番美味かった。

 

 

 

 

 

広場では何やら音楽イベントを開催している。

近世風のコスプレした人も大勢いるし、何かのフェスティバルなのだろう。

 

 

お姉さんは白髪のカツラが絶望的に似合っていない。

 

 

そういえばボンの町は、これでももともと西ドイツの首都だったのだ。

戦後ドイツは米英仏ソの4か国によって分割占領され、ベルリンが東側に行ってしまったがために西ドイツの暫定首都にはボンが選ばれた。

西側にはケルンやらフランクフルトやらハンブルクやら大都市がひしめき合う中で、人口30万人程度の小都市ボンが首都に選ばれたのは当時の西ドイツ首相コンラート・アデナウアーの意向である。

 

アデナウアーには、やがてドイツが統一された日に再びベルリンを首都にする計画があった。

ハンブルクなどの大都市では首都機能が十分に果たされてしまい、ゆくゆくベルリンに遷都するのに困難をきたすことになるだろうとの懸念があったのだ。

 

 

ホテルのチェックインまで十分に時間があるのでマックで充電と情報収集を行う。

そろそろ帰国の日が近づいてきたのでPCR検査を予約を済ませた。

現在のルールでは、出国前72時間以内にPCR検査を受けて陰性であることが日本入国の条件となっている。

なおかつ、専用のアプリなどを登録せねばならなかったりでなかなかに面倒くさい。

 

もしも検査で陽性ならば航空券代はパーになるし、帰国の日もずれ込むので追加のホテル代もかかる。

帰国の翌日にはすでに出張の仕事が入っているので、何が何でも検査をクリアせねばならない。

 

 

思ったよりも調べることが多く、長居するために追加で甘ったるいフラペチーノみたいなのを注文。

ほぼ糖質と脂質で早死にまっしぐらコースである。

スタバで新作が出るたびに並んでまで飲もうとする人たちがそこら中にいるんだから驚き。

一口飲んでウゲーとなったが、そこは僕のもったいないスピリットが上回ってかろうじて飲み切った。

 

 

 

17時にホテルにチェックイン。ホテル併設のバーが受付になっていて、おじさんたちがビール飲みながら賭け事に興じていた。

一泊38ユーロとボンで一番安い宿である。どうせ寝るだけだし、安眠できる環境があれば何も問題はない。

 

 

激甘フラペチーノのせいで夕食を食べられるほどの食欲はない。

何日か前に買った塩アーモンドとバーで買ってきたコーラで夕食とする。

今日はマックでコーラとフラペチーノ、そしてバーでまたコーラを頼んだので飲み物だけで10ユーロ近く支払っていることになるじゃないか。飲み物代に金をかけたくないので日曜日はあまり走らんぞと決めていたのにこのザマである。

 

 

残る行程は実質あと三日。

念入りに自転車の調整をして床についた。

 

 

走行距離:31km

走行時間:2時間19分

総走行距離:23977km