1/3の日記。
30代に入った頃から時々不眠症状があらわれるようになり、ひどいときは朝まで一睡もできない日がある。
自転車旅の時にも唐突に現れるので、僕の中ではテロレベルに警戒していた。
そして昨夜きた。
熱も引いてようやく万全のコンディションで旅に臨めるぞと思いきや、何時になっても眠れず。
持参した睡眠導入剤を飲んだものの、5~7時頃に浅く眠れた程度であった。
当然のことながら体は重たい。鏡にはクマの入った顔の自分が映っている。
ニャギーのチェックアウトは12時なので、それまでグダグダ過ごすか諦めて出発してしまうか考える。
まあグダグダしたところでどうせ寝られないのである。
ならば出発しよう。
頭ボーっとする絶不調の僕に今旅初の太陽はまぶしすぎる。
今日は曇り時々雨の天気で良かったのだよ。気が利かない。
追い風に乗って海岸沿いの道をどんどん南下する。
四日間雨に打たれっぱなしだったのでチェーンが錆び始めている。
出発前に自宅で塗った潤滑油はとっくに落ちてしまったようだ。
自転車修理屋を見つけたので注油をお願いする。
料金はサービスしてもらえた。
追い風のおかげでこまめに休憩しながら進めば何とかなりそう。
ドリンクの入った冷蔵庫と背もたれのある椅子が見えたら立ち寄りの合図。
コーラを頼み、ハンモックに横たわらせてもらう。
東南アジアではハンモックはいたるところで見られるけど、僕はこれが初体験なのだ。
少しだけでも昼寝できないかなと思ったけど、眠れる気配はなし。
寝心地の問題ではない。脳が覚醒してしまっているのだろう。
漕いでる最中は眠くてしょうがないのに。
太陽が出るとさすがに暑いので、公園のスプリンクラーで気化熱作戦を実施させてもらう。
間抜けな顔したペンギンは、そういうデザインのごみ箱。
眠すぎて食欲もないが、何か食べなければどこかでばててしまう。
コムを見つけたので立ち寄る。数日食べられていなかった野菜をたっぷり載せてもらった。
50000ドン(300円)はまあまあ高め。何種類も注文したからだと思う。
街道沿いにはピザ生地のようなものが干してある。
近づいて見てみると、生春巻き用のライスペーパーだった。
冷静に考えれば雨の日には見られるはずない景色である。
ボンソン(Bong Son)の街にあったカフェでまた休憩。
フルーツシロップの入った甘さ強めのアイスティーが最近のお好み。
コーヒーと違って喉も潤うし、程よくカフェインもとれる。
このアイスティーにはナタデココ?タピオカ?のような透明なグミが底にしきつめられていた。
これを太いストローで吸い上げるのだが、全部飲み切ってしまうと氷なのかグミなのかわからんがな。
読者諸君は見分けがつくだろうか。
眠くてふらふらなのに一人で宝さがしゲームに没頭してしまった。
今旅の目的地であるニャチャン(Nha Trang)の道標を初めて発見。
283㎞なら20代前半全盛期の僕なら2日でいけたな。
今回は4日に分けてのんびり行く。
16時頃に本日の目的地フーミー(Phù Mỹ)に到着。
宿は最初窓なしの部屋に案内されたが、断って帰るそぶりを見せたら+30000ドンでグレードアップした部屋に変えてくれた。
グレードアップしても280000ドン(1800円)である。
近くにバインミー屋があったので夕食はバインミーに決定。
追加でハンバーガーも注文。
宿に戻ってきていただく。
どちらも定番のハンバーガー&サンドイッチではない、ベトナム独特のエキゾチックなスパイシーさがあって本当にうまい。
明日の朝食もバインミーにしようかしら。
さて、眠りの時を待つばかりなのだが、道中でこんなものを購入した。
実に怪しいが、STILUX60というベトナムの睡眠導入剤である。
日本から持ってきた分は昨夜までに使い切ってしまったのだ。それくらい今回はここまで眠りに関しては質が悪かった。
今日は何が何でも朝まで熟睡するために薬局で買ってきたのだ。処方箋などもちろん要らない。
なおお値段は100錠入って100000ドン(600円)。
日本の睡眠導入剤は1錠100円程度である。
もしSTILUXがよく効いたら、一生困らないほど買い込んで日本に持ち帰りたいと思う。
効いたかどうかは、タイトルを参照あれ。
走行距離:82km
走行時間:4時間54分
総走行距離:26691㎞