1/5の日記。
クイニョンから南に20㎞ほどのニャギーにて起床。
部屋の窓からの景色はかなり良い。これで200000ドンはだいぶ当たりの宿だったと思う。
さて、ゴール地点のニャチャン(Nha Trang)までは200㎞を切っている。
しかし今回は余裕のある日程にしたのでたっぷり3日間かけて走破する。
今日の目的地はトゥイホア(Tuy Hòa)という街で、70㎞ほどの距離なので余裕たっぷりである。
毎日のように追い風にも助けられているし、こんな旅程は自転車旅人をダメにしてしまうよ、まったく。
曇りと晴れを繰り返しながら海沿いの道を快走する。
何かの養殖をやっているのだろうか。
そういえばベトナムに来てからまだ全然海鮮を食べられていないな。
途中の街で水を買い足す。ヴィンマートは大きな町にしかないので個人商店を利用するしかない。
街に入ると冷蔵庫のある商店を探すクセがついた。
追い風に乗って休むことなく30㎞以上漕ぎ続けてさすがに疲れたので昼食にしよう。
フライドチキンが添えられたチャーハンを注文。
タイで似たような料理を食べたことはあるけども、ベトナムでは初めてだと思う。
フライドチキンは揚げたての皮バリバリ食感が美味しかったのでもう一本お替りした。
スプライトもつけちゃう。
合計120000ドン(700円)はベトナム物価にしてはちょっと高かったな。
アップダウンの途中に景勝地らしき場所を発見。
看板にはラグーンとある。砂州に閉じ込められた潟湖のことである。
確かに砂州がずーっと続いていて外海と隔てているかのよう。
トゥイホアまでもう少しと言うところでコーラ休憩。
ほぼ追い風であんまり疲れていないため、贅沢しているだけである。
15時過ぎにトゥイホアの街に到着。
今日も今日とて全然疲れない行程だった。
近くのカフェでパッションフルーツティーを買ってきてホテルで冷房利かせながらゆっくりする。
手持ちの現金が少なくなってきたので、クレジットカード決済できるホテルを選んだ。
300000ドン(1800円)は今旅で一番豪華なホテルである。
2時間ほどゴロゴロし、日が暮れたので夕食を食べに外出する。
夜しか見られない景色もあるのだ。
夕食一軒目はここに決めた。
バインセオという料理らしい。
エビ・イカ・豚肉と野菜を生地で包んで焼くお好み焼きのようなローカルフード。
このような感じに焼きあがる。
つけダレはイカの内臓?塩辛?的な独特の臭みがある。
だがその臭みがうまいのだ。
美味かったのでもう一枚お替りした。3枚で45000ドンくらい。
露店は衛生面がかなり不安なのだけど、ここはしっかり焼き上げるから大丈夫かと判断したのだ。
そう考えれば、素手で常温の具材挟んで提供するバインミーはやっぱり危ないかも。
2軒目はここ。
スープケーキと呼ばれる料理を提供する店。
ケーキと言ってもお菓子のケーキではなく、こういう緑のものが提供される。
1杯20000ドン(120円)と大変お安い。
緑色の下には米粉とはちょっと食感の異なるモチモチした麺が隠れている。
緑の正体は刻んだニラである。
スープケーキはこのあたりの郷土料理らしい。
魚介風の甘じょっぱいスープはクセになるうまさ。結構好きかも。
ここでしか食べられないかもと思ってもう一杯お替りし、今度は唐辛子入れて辛くして食べてみた。
味変しない方が好みかも。
お好み焼き3枚に麺2杯食べればさすがに満腹。
今日だけで未知のベトナム料理3品を食べられたことは、旅人のチャレンジ精神をくすぐる大変喜ばしいことであった。
なおこの旅ではまだ1回しかまともにフォーを食べていない。
食の選択肢が多い都市部ではなるべくフォーを食べないように心がけているのだ。
今旅でベトナムは4回目であるなので、自分も“ベトナム通”の部類に入ってきたと思う。
それでいて人に勧められるベトナム料理がフォーしかないのはさすがに恥ずかしいなと思った。
走行距離:73km
走行時間:4時間34分
総走行距離:26848km