時は2013年6月。。。
この年に実施されたAKB選抜総選挙で誰もが
予想もしていなかった結末が待っていた。
運営が主導し多くのAKBの箱推しが願った
世代交代のシナリオがもろくも崩れ去った瞬間。
優子から麻友への難儀な世代の継承よりも
別の世界が突然AKBの世界に割り込んできたのだ。
そう、指原とそれを熱狂的に支持した人々によって。。。
誰もが予想していなかった結果を唯一予想していた集団。
彼らが起こしたその革命ごっこは見事に成功し
AKBの心地いい予定調和を願ったファンを失望させた。
あの当時の日産スタジアムに通ったファンの方はいるだろうか？
指原の1位という結末に失望し大量に帰宅するファン達の光景。
それを嘲笑うかのようにまさにAKBの秩序を
破壊することを実現した人々は成果に狂喜乱舞した。。。
ここからAKBの受難の時代が続くことなどまだ誰も知らない。
その時に自分もはっきり確信した。
AKBは分裂してしまったと。。。
今までの現場主義で会いにいけるアイドルという
AKBの特性に慣れ親しんだファンとは全く違う存在。
彼らが急激にAKBの中に雪崩込んできたと感じた。
指原というまさに時代の寵児を担ぎ上げることで
世界を一新するという正義を振りかざして。。。
そもそも指原という子は幼少期からアイドルを好み
そして高いネットリテラシーを備えていた。
更に独特の文才でブログが話題になりそこに
関心を持つ在宅層を急激に惹き付ける様になる。
その異常な高まりを自分もネット世界を観察する中で
徐々に感じるようになり恐怖すら感じていた。
当時はAKBの全盛期であって人気メンバーの
コミュニティーはどこも多くのファンで賑わっていた。
だが指原のそれはそんなレベルを遥かに超えて
異次元の伸び率を示しながら膨張していた。
そのエネルギーが総選挙というイベントに
異様に執着する指原の支持者を育てていくことになる。
何より指原がそのネット空間に存在する
自分への強烈な支持とエネルギーを感じたのでは？
そしてこれを絶対に自分の為に利用した方がいいと
確信したのではないかと推測している。
それを後押しするように急速に発展するネット社会。。。
まさに情報戦争の時代が幕を開けて様々な
イデオロギーの抗争にAKB自体も巻き込まれていく。
そんな中で指原の支持者達の巧みな工作が
徐々に功を奏して指原を押し上げていくことになる。
彼らは新たなアイドル論を提唱し古臭いアイドル像を
頑なに守るメンバーとファンを次第に排斥していく。
そこで用いられた巧みなレトリックとロジックには
狡猾な罠が多く散りばめられて拡散されていった。
そしてそんな罠に無残にもはまってしまった
渡辺麻友というアイドルとそのファン達。
更には旧来のAKBを保護し守ろうとした箱推しのファン達。
指原という異端児がAKBで天下を取る様を長めながら
自分もその情報戦争の苛烈さを肌で感じ恐怖した。
そしてこの革命がまた新たなアイドルの夜明けと
混乱の時代を呼び起こしていくことになる。
つづく。。。
以上