洗腸について<我が家の場合> | *Doak Maai*

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二分脊椎(脊髄髄膜瘤)という病気を持って生まれた娘・キヨカと、その父と母の日々を綴ったblogです。
キヨカが3歳3ヶ月の時に、選択性緘黙症と診断されました。ゆっくりのんびり、楽しく生きていこう♪





おはようございます!

今回は、洗腸についてです。
病院によって指導方法が違うので、我が家のやり方を書いていきます!


[必要なもの]

お湯を入れるボトル
延長チューブ

カテーテル(16フレ)
シリンジ
ゼリー

ゼリー以外は病院から頂いてきました。
今後は購入になりそうです。


[準備]

1.トイレに補助便座、踏み台を設置
電気を点けてオープンザドアにしておく

2.トイレ近くの床にマットと防水シートを敷き、キヨカを寝かせる
(お風呂用マットを敷いてます!)
そのまま連れていけるよう、キヨカのお尻の下におむつを敷いておく
上の物品セットを用意

3.ボトルに、体温ほどの温かさのお湯を500ml入れる。

4.ボトルのチューブと延長チューブを繋げる
(クレンメが閉じた状態であるのを確認)

5.ルートを満たす
・点滴筒の下を折り曲げてから何度か空押しし、点滴筒の大体1/3程度のところまでお湯を溜める
・クレンメを開き、延長チューブの先からお湯が出るのを確認し、また閉じておく
↓ちなみにクレンメがこの部分

この緑色の部分を上下させる事で開閉します。お湯を流したり止めたり、量を調節したりできます。

6.カテーテルの先端から大体15cmまでゼリーを塗布し、肛門へ挿入
(ゼリーをたくさん付けると滑ってバルーンごと出てきやすい気がするので、私はゼリーの量を最小限にしています。)

7.シリンジの目盛りを15のところに合わせ、カテーテルの空気穴から注入

そうすると、カテーテルの先端が中でこのように膨らみます↓

15ccは、このくらいの大きさです。

※シリンジを抜く時は、押し子(ブランジャー)を押しきったまま抜かないとシリンジ内に空気が戻りバルーンがしぼんでしまうので注意。

シリンジを外したら、肛門から伸びているカテーテルを少し引っ張ってあげて、肛門に引っかかるようにする。

8.延長チューブとカテーテルを繋ぐ

9.カテーテルの三括(バルブのような部分)の長い部分を左方向へ回す

これでお湯が通れるようになります。

準備はここまで。

あとは実際にお湯を入れて洗腸開始です!


[洗腸中]

1.クレンメを開き、滴下の量を調節
(うちは雫が糸状になる手前にしています)

お湯が入っていきます!
大体12、3分で全部入ります。
お湯が300くらい入ったところでキヨカがもじもじし始めます。
残り100あたりになるとウーンと苦しそうになります。

注意このカテーテル、とても楽なんですが注意点があります。

それは、お湯を入れている間中、肛門から伸びているカテーテルを少しテンションをかけて引っ張ってあげること。
そうしないと、お湯が少しずつ漏れてきてしまいます。

絵も説明も下手で分かりづらくて申し訳ないですが、
このようにバルーンが奥に進んで肛門までに隙間が出来てしまうと、そこからお湯が漏れてきてしまうのです。
なので軽く引っ張りテンションをかけたままお湯を入れていきます。

引っ張り過ぎるとバルーンが外れて出てきてしまいます。
バルーンが膨らんだまま出てきてしまうと肛門に少なからずダメージがあるそうなのでこれも注意です。

あと、咳やくしゃみをしたり笑ったりして腹圧がかかると勢いでバルーンが外れてしまってビャーーッとお湯が漏れてきます。何回かあります(笑)
なるべくキヨカには動かず足を広げすぎず、お腹に力を入れず(注文が多い)ゆったりして寝ててもらっています。

もし外れてしまったらあたふたせず迅速にバルーンを元の状態にし再度挿入し空気を入れ再開します。


前に一度、洗腸前にうんちが出てきてしまい、そのまま洗腸を始めたところバルーンが外れうんちもお湯もダダ漏れになってしまった事がありました。
今後そういう時は先に浣腸してある程度出してしまってからお湯を入れた方がいいのかなと思います‥今度先生に聞いてみますね。


ひらめき電球ちなみに…お湯の量500mlですが、
今のキヨカの体格で上行結腸が始まる辺りまで来るそうです。

しっかりとうんちを出してくれそうなちょうどいい量ですね。

成長して体格も大きくなるとお湯の量も少しずつ増えていくそうです。



さて、お湯が入りました。

2.クレンメを閉じ、三括の長い部分を元あった上方向に戻す
延長チューブとカテーテルの繋いである部分を外し、蓋をする

※蓋をしないとキヨカを持ち上げた瞬間お湯がカテーテルを伝い漏れてきます。

3.軽くおむつのテープをして(カテーテルはおむつの脇からビヨーンと出ているように)、シリンジを忘れずに持ち、キヨカを抱えてトイレへGO!
カテーテルはトイレに座ってから外します。

4.補助便座に一旦座らせ、それから少しお尻を浮かせてもらっておむつを取る
(ここがちょっと大変…踏み台が威力を発揮)
私が気になるので、カテーテルが便器の中に入らないようにしています。

5.再び補助便座に座らせ、持ってきたシリンジでカテーテルの空気を抜く
そうするとカテーテルが外れ、内容物が一気に噴き出してきます。

6.大体35分座り、出す!

その間私は、カテーテルや物品を洗ったり、寝かせてたマットに新しいおむつを敷いといたりおしりふきを用意したりなど、
トイレから出た後の準備をします。
それが終わったらトイレの前に座ってキヨカの話し相手です。

トイレで頑張っている時間、飽きるんじゃないかなぁと思っていましたが、
DSしたりDVDを見たり、お話したりしているのでわりとあっという間に時間が経ちます。

7.時間になったら、座ったまま前屈みになってもらいお尻を拭き、トイレから出る

後はマットのところに来てお尻を再度しっかり拭いて、終了!

ひらめき電球ちなみに、時間が近づいてきたあたりに出し切るイメージでお腹を少しマッサージしています。



トイレに座っている時はこんな感じです。



狭い我が家のトイレですが、何とか快適になるよう踏み台やラックを用意して、
照明も明るくしました!

踏み台ですが、股関節の為にも足を開いて座らせたくて幅広のものを色々探しました。
ちょっとお高かったのと折りたたみが面倒ですが、キヨカにピッタリです!

補助便座は、ちぃちゃんちと同じリッチェルのにしました。キヨカはオレンジをチョイス。

おまるごと買ってしまったのですが、踏み台に使えると書いてあったおまる部分は今やキヨカがトイレにいる間のかーちゃんの腰掛けになっています(笑)


あと用意したものといえば、
ボトルをかけておくS字フックや洗ったカテーテルを乾かしとく水切りカゴ、
物品を載せておくトレーなどで100均で十分揃います。

キヨカを寝せておくお風呂マットも洗腸専用のが欲しいなと大きめのを探して購入しました。足は盛大にはみ出ちゃってるけど‥
終わったらどこかの隙間にしまっておけるので場所を取らないし、床の冷えも伝わらないし漏れたら拭けるしで、便利です。

トイレに流せるお尻拭きも用意して、拭いたらうんちと一緒に流しています。




洗腸の良いところは、やっぱりスッキリ出せること。
終わった後の少量の漏れは今まで何度かありましたが、浣腸の後みたいにちびちび出続ける事が無くなりました。
日中の漏れもありません。…これは現時点で毎日洗腸しているからかもしれないです。
出来れば一日おきになると助かるなぁてへぺろうさぎ

あとは、おそらくとーちゃんでも出来ること!
浣腸はやりたがらなかったとーちゃん。
手が汚れるとかニオイとか気になるのでしょうし、ストッパーで押さえてたり便を掻き出したりなんか難しそう、自分には出来ない〜なんて思っていたに違いない。
私も強くはお願いしてきませんでした。

けれど洗腸って、難しいようでいて、
やり方さえ覚えれば浣腸よりやりやすい気がします。
浣腸だと私ととーちゃんで出せる量が違うかもしれないけど、洗腸なら私ととーちゃんどっちがやっても出る量は一緒、おそらく。
手も汚れないし、そのうちやり方覚えてもらおう♫


逆に、デメリットという程ではないですがうーんと思う事は、
お湯と混ざって泥状になって出るので、
どんな形状でどのくらいの量が出たかは把握しづらいです。
今、キヨカのうんちが硬いのか柔らかいのか分かりません。

後はやっぱり時間がかかります。
うちの場合ですが準備段階から終わるまでに1時間ちょっとはかかります。

たいてい洗腸前に導尿するので、体感的にもっとかかっている気がします。

土日何もない時は午前中に済ませてしまうこともありますが、
幼稚園がある日は帰ってきて夕方にしています。

お湯を入れている最中、カテーテルを手で持ちながらウトウトしている母。←おい


まず、それでも洗腸にして良かったなと思います!

ぼっこりお腹が少し凹んだ気がしますし、
よく食べるようになった気がします。
気のせいかもしれないけれど、キヨカの身体が良い状態になってるのは確かかな。



長々と細々と書き連ねてしまいましたが、
我が家の今のところの洗腸方法はこんな感じです。 

大体こんな感じかとおおまかにイメージを掴んで頂けたら幸いです。

お付き合い下さりありがとうございました!



おまけ

さむっ!ただいま〜








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