なぜ、きょうと線のダイヤを改正するのか? | Diary of For Tomorrow.

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このブログ記事の内容は株式会社夢ヶ丘研究所から発信される数ある見解の中の1つです。

先週の今日(14日)に阪Q電車が、来週の今日(28日)にK阪電車
それぞれダイヤ改正を実施します。※阪Q電車は改正済み。

まず、阪Q電車が「きょうと線の土・休日ダイヤ」のみ改正し、
大阪市営地下鉄・6号堺筋線の各駅と しじょうかわらまち駅を結ぶ
直通の準急をデータイムに20分毎に合計19往復運行しています。

また、阪Qきょうと線沿線からてんがちゃや駅経由で関西空港まで一枚で
行ける「かんくうアクセス切符」を、12月25日まで1200円で発売中です。

一方、K阪電車はJRA・きょうとK馬場最寄り駅のよど駅の連続立体
交差事業(いわゆる「高架化」)の完成に伴う改正を実施します。
なお、土・休日はK馬来場の利便性を確保するために「よど駅発・止まりの
急行」も運行するとともに、駅とK馬場が雨に濡れずに完全に直結します!

合わせてデータイムの中之島線直通の快速急行の運行を中止し、
よどやばし駅からでまちやなぎ駅を結ぶ特急を10分毎に運行します。
これによりいわゆる「ニセ特急」と言うロングシート車の特急を一掃し、
特急(3000系の特急)」がデータイムに運行される予定です。

K阪電車の改正は「中之島線の利用客の低迷(不入り)」が理由であり、
平日の昼間に上記の快速急行2本を含め8本/h運行しても極度の不入り
である以上、再来週の月曜日からは6本/hに減らして運行します。
※現在(改正前)の土・休日の昼間と同じ形で運行することになります。

K阪電車では「選ばれるK阪」を目指して、強靭な経営基盤を造るために
今年度までの中期経営目標として「ATTACK2011」を実行中ですが、
「中之島線の極度の不入り」はその計画をも危ぶむ事態になっています。

それは阪Qでも同じことであり、4年前にホニャララを借金してHDの傘下に
収めて以来いわゆる「暖簾代の償却費用」が過大な重荷になっていて
また、「おおさか百貨店戦争」勃発!(今月5日)でも取り上げました
梅田阪Qビル(阪Q百貨店本店)北館の建て替え工事が遅れており、
それも阪Qの経営にとっては大きな打撃になっています。

両社とも沿線住民の少子高齢化による乗客の減少が大きな課題であり、
「阪Q・ホニャララHD」を1社でカウントし、めーてつ・ニシテツを含めた
関西大手私鉄6社の経営状況は在京9社とは比べモンにならないほど
脆弱な状態です。※「経営改善の打開策」はナイに等しい。

つまり、今回のダイヤ改正も「本業の収益改善」を目的に実施するのです。
この改正で収支が改善するかの見込み(結果)は最低半年はかかります。

結論として、マイカーをヤメて電車にチェンジして環境保全に協力しましょう。