師匠とラファエロの展覧会に行くが、サイゼリヤで一息つくと、四谷で今日、エハン・デラヴィ氏の講演があるという。彼の講演は高いので、普段は、師匠が買ったDVDを拝借して観る、というのがこれまでだった。
今回は、彼の講演にしては、激安の1500円だった、ということもあり、初めて彼の講演に行くことにした。
突然の情報と師匠は言っていたが、たぶん、DVDを買った人にその情報は配信されていたのだろう。しかも、きょう、当日である。
運良く入ることができた。偶然彼と一緒になってしまったのは、便所だった。「ちょっと待っててね」という彼の一言が、ある意味で、彼の人格を表している様な気がした。
二時間ばかりの講演であったが、一言でまとめるのは難しい。ただ、自分のことを、(アセンションについての予言を外したということで)しきりに、「詐欺師」と表現していた。
個人的には、極めて短い期間について、しかも、地球、宇宙という規模での予言であったから、そんなに外した、という感想は持っていない。
実際、かなりの頻度で太陽からのフレアを始めとする活動があり、フクシマについては、ある意味で、その大規模フレアから、3.11を予言していた人を責める気にはなれない。しかも、彼は、その直後に大きなトラックを自腹で借り、東北に物資を供給したりのボランティアを続けていたのだ。
そんな訳で、自分は、彼を詐欺師とは思っていない。まともな心を持った一人の人間として受け止めている。それは、3.11を予言したかしないか、という問題とは関係がない。
彼の翻訳した本で、「パワーか、フォースか」という、人間のレヴェルを計るという本があるが、自分は、その方法を、たぶん、彼は全く思いつかない方法で、いろいろな存在と話ができる様になった。これは、ある偶然、というかシンクロニシティがなければ気がつかなかったと思う。
今回、彼の提供した材料は、アセンションとはまるで反対だった。それは、いま世界で起きている流れとは、occupy the world(with love)というものであった。英語の苦手な自分なりに訳せば、「愛をもって、自分の世界にいる」ということだろうか。もっと正確な訳があれば、ぜひ教えて頂きたい。
彼が語っていたアセンションとは違い、世界の動きは、そういう流れとなっているのだ、ということである。
彼の言葉を信じていた人にとっては、そんなのありかよ、という感じであるかもしれないが、そうなっている様なのである。
彼が例に挙げたのは、ニューヨークのイタリア人コミュニティのことである。この社会は、もともと同じ地方の出身者であり、今もそのままなのであるが、米国でいちばん病気の少ない社会なのだそうである。つまり「つながり」こそが、人を健康にしている、というのが、今のところの結論なのだ。
そういう意味で、どうやって調べるのかは知らないが、日本という国は、繋がりで成り立っている地域であるらしい。世界でも、特別な環境なのだという。
それが本当かどうか、というのは、フクシマの現状を伝え聞くところによると、疑問なのだが、彼が見る日本というのは、特別な地域だそうだ。しかし、三十代以下の世代には、その話が通じないという。
自分で、講演のあと、いろいろな存在と話してみたが、彼の言い分が確かなものかは、いまのところ疑問である。
とはいえ、日本人が、自分の在り方について、もう少し自覚的になってもいいのではないかとは、思った。
時間がなくて、きょうはここまでにさせて頂く。
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