次男も5歳の時から英会話塾に通って、ネイティブの先生について習ってきました。が、未だにアルファベットも怪しいです(笑)ある時期までは家庭でも勉強を試みましたが、今は諦めています。英語に親しむ程度でいいか…(それにしては出費が痛い)
早く始めればそれだけ音になれるという点では有利かもしれません。しかし、所詮はまるっきり言語体系の異なる言語です。ドイツ人が英語を覚えるようなわけにはいきません。バイリンガルにしたい、なんていう母親の声がよく幼児向け英語教室のチラシに載ってきますが、そんなことが可能でしょうか?それだったら、この母親も日常的に英語を第一言語として話していなければなりません。
日本人の文化は日本語で体系付けられ、その言語の特色から来ています。思考方法も日本語の言語的特色からきていることはいうまでもありません。一番大事な母国語に裏打ちされた文化・教養をおろそかにしては、その人の根っこが浅いものになってしまうのではないでしょうか。
国際語として英語が重要なのは理解できますが、母国語の能力も不十分なまま外国語なんて覚えられますかね?むしろどっちつかずになってバイリンガルでなく「セミリンガル」になってしまう恐れがあるのでは?
自分たちが受験生の頃から英語一筋に活躍してきた鳥飼玖美子お姉さま(今はずいぶんふっくらしてしまったけど)も英語はある程度母国語の素養ができた中学生からの方がいい、という意見のようです。
今のところ、小学校での英語は国際理解の入門程度なので、それでいいと思います。これはむしろ好ましいことです。しかし、それを極端に推し進める群馬県太田市のような例はどうなのでしょうか。教育の結果がでるには20年かかります。そしてやり直しは効きません。真の国際人が育つのか、それとも根無し無国籍人になってしまうのか…国際人と無国籍人は違いますよね。
そもそも英語ができればそれで国際人になれるんですかね?不穏当な言い方になってしまいますが、ニューヨークやロンドンのスラム街をうろついている人たちは英語を自由に話しますが、国際人ですか?国際人というには、言語能力ではなく内容が問題なのでは?
日本人がこれだけ英語、英語と騒ぐのは、大人達のコンプレックスから来ているような気がするのですが…「ゆとり教育」もそうですが、大人の思い込みで実験台にされるのでは子供たちが気の毒です。受けた教育の影響を背負って生きていかなくてはならないのですから…

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