新年が明けて、はや1月も後半です。

去年は11月の終わりから、急遽丸1ヶ月アメリカに行くことになり12月22日に戻ってきました。久しぶりのアメリカ長期滞在はいい時間を過ごせました。同じホテルに29連泊という、人生で初めての経験もできました。残念ながらゆっくりした時間を過ごす、というかたちではありませんでしたがもともとそっちの方が私に向いているんだと思います。

 

期間中、唯一出かけたのがマンザナール。第2次世界大戦、日本軍の真珠湾攻撃の後主にアメリカ西海岸に住んでいた日系人の方が強制収容された場所です。サンディエゴからは片道約500キロ、しかも半分が下道なんです。行きの4時間はノンストップ、トイレに寄ることもなく行きました。

 

そういう場所をしっかりと残すところもアメリカらしい、というか、ちゃんと向き合ってる感じがするなぁと思いましたが、実際行ってみるとナビがなければ通り過ぎてしまうような感じ。メインの道からも見えますが、看板は小さく1本中の道に入らないと目的地には行けません。

 

すぐ後ろにそびえたつ山はシエラネバダ山脈といったはずですが、吹き降ろす風がとても冷たく、その日も雪が舞っていました。80年前、ある日突然家を追われ、まずはサンペドロあたりの競馬場の厩舎に集められたらしいです。その後、どうやってこんなところまで連れてこられたのか。どういう気持ちでここでの日々を過ごしたのか。

 

結婚したカップルも多かったようで、このキャンプでの新しい命の誕生もあったようです。でも、それよりも多くの命が失われたはずで、遠い戦場で命を落とした家族をどう想ったんでしょうか。想像するだけでも胸が苦しくなります。

 

施設に対して収容人数が多すぎたため、一時期は屋根もない状態で過ごさざるを得なかったこともあったようです。信じられません。はるばる日本から、貧しい農家出身の方が多かったんだと思います。やっとの思いで異国の地で生活を安定させ、つつましくも幸せな日々を過ごしていた何の罪もない方々がある日突然強制収容所に。

 

 

年末年始は家族でソウルに行きました。

今のところ、福井県勝山市は雪もなく穏やかな冬です。明日からは今期最強寒波ということですが、数年前の大雪に比べれば大したことはないでしょう。

 

気を引き締めて、今期残り2ヶ月を日々一所懸命過ごしていきます。