修業時代 第38話 昼飯対決 | シェトミタカ通信

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patisserie opened in beppu in 1997





私の修業時代 第38話 昼メシ対決


ここまでのあらすじ

1987年昭和62年に高校を卒業した私は、横浜の調理師学校へ入学し、スペイン料理店でアルバイトをしながら少しずつ新生活になれて来た頃には就職活動。不採用になったりいろいろ経験し無事に就職先も決定したのでした。

横浜のホテルの菓子部門に新入社員として入社して数ヶ月、ある日深夜までケーキを焼き続け、騒動を起こしてしまったりしながら日々人生修業に励むのでした。


久しぶりにレストラン勤務の田盛と休日を合わせ、伊豆高原にドライブに向かいました。プチ夏休みですね。


私は当然クルマも持っていないので、いつも田盛から連れてってもらってました。今思えばガソリン代などは一度も私から払ったことなく、

『今月ちょっと厳しいからガソリン代寄付してよ〜』て言われた時に出すくらいでしたから、田盛には本当にお世話になってましたね。


調理師学校の時のクラスメートだった田中さんが、伊豆高原にオープンしたペンションに遊びに行くのが目的です。


ドライブしながらお互いの仕事の話や恋愛話にもなりました。


『俺、◯◯と付き合うことになったんだよなぁ〜』田盛は彼女が出来、その報告もしたくてドライブに誘ってくれたのかも知れません。

『冨高、坂下さんは?』と私にも聞いてきます。


『友達、友達やなぁ…。』坂下さんと電話をしたりしますが、、坂下さんとも伊南さんとも、なぜか女性とはいい友達になってしまうんですね笑
彼女とかはまだまだでした。日々の仕事で精一杯かな。



話は仕事の事についてに代わり、、


『ベーカーどうなの?、ケーキ屋になるの冨高…』


『あまり深く考えてねぇけど…。』私は新入社員で入社したホテルのベーカーに在籍して五ヶ月近くになってました。


『俺よぉ〜、早番の時オムレツ作れるようになったんだよ!◯◯さんが怖えから早く覚えたよ。』


『田中さんのペンションで厨房貸してもらって昼メシ作ろうぜ〜

…冨高、俺と勝負しようぜ〜!!』と田盛。



『お、おぅ、イイよ。』とノリで受けた私。



軽い気持ちで返事をしましたが、、、


気づいてみれば、私はベーカーに入った春から一度も料理をしてません。菓子ばかりな日々でした。

田中さんに連絡し、昼メシを田盛と私が作りご馳走する事になり、足りない材料を買い足して伊豆高原のペンションへ向かいました。。