岩波ホールが7月で閉館する。メジャーに乗らない作品を広く多くのファンに届ける独自の映画館。とても残念だ。

それでもミニシアターは全国各地で頑張っている。

昨日「牛久」を鑑賞したシアターイメージフォーラムも、ミニシアターでありながら広く大勢のファンが集まる聖地。岩波ホールを別の形でつなぐ場所。表参道という場所柄もいい。

 

ここではふたつのテーマがあって、(自分の勝手な解釈だが・・)日本でなかなか上映されない映画でも、著名な監督の作品などを特集上映するパターン。例えば先ごろ特集されたタル・ベーラ。こんな機会はめったに無いので、2日連続で表参道に通った。『サタンタンゴ』では満席となった。8時間の長編。圧倒された。

 

明日大島渚賞の授賞式が公開されるらしい。

 

 

思えば戦う映画監督大島渚もまた、ドキュメンタリーやATGの世界で真実を突き止めようとした。先日亡くなった評論家の佐藤忠男さんの大島渚評はとても支えになった。佐藤さんの評を読まなければこれほど大島渚にのめり込むこともなかっただろう。

 

作家が戦いたくても、それを配給する会社や上映する映画館がなければ戦えない。映画芸術は、その思想を広く伝える道具であるだけに、見る側の環境がないと届かない。

 

原一男監督の『水俣曼荼羅』や大島新監督の『香川1区』がそれにあたる。イメージフォーラムに原一男監督が自ら来られて熱弁を振るわれたときも思ったことだが、このおなしな国を少しはまともにするために、変えなければならないことは明白だ。政治を変えるしかない。もしかしたら変えた後の政治もまたさらに変えなければならないかもしれないが、少なくともこの国の現状には問題が多い。その問題をえぐるための準備としてアーチストが戦いを挑む場所として映画館があるとしたら、これもまた大変貴重な存在だということだ。

 

商業主義に阿ることは大事だ。だが、商業主義に埋没して出資者やその裏にある権力に首を垂れるのは誤りだ。

表現は自由であるべきだし、自由が失われるならば、どんな方法をもってしても戦わなければならない。大島渚がかつてそうしたように。

 

 

(=^・^=)

 

 

 

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