身体が弱かったけど、みんなの力でどうにか順調に、すくすく育ってきた子ヤギのアップル。
 
ミントお母さんにちなんで、アップルミントってかわいいよね、と名付けられました。
 
人口保育で育てたから、それはそれは人懐っこくて、、こどもたちみんな、ミルクをあげるの、順番待ちでした。

 

 

生後2か月を前に、草もだいぶ食べだし、そろそろ離乳時期かね、と徐々にミルクの量を減らしていきました。

 

 

なんせ、ちょっと古い哺乳瓶で、ミルクの出が良すぎて、鼻からむせて出るくくらいだったので、誤飲性肺炎も怖いよね、と・・・。

 

かといって、新品の哺乳瓶にすると、断固拒否するので・・・(^▽^;)

 

そんなアップルが、ミルクを絶って、草だけにして数日後、体調を崩しました。

 

食欲もなく、大好きだったミルクもあまり飲まず・・・。

 

病院にも連れて行き、補液もしてもらいましたが、容態が急変したのはその夜。

 

うちの中で様子をみてたのですが、二回ほど鳴いて、ゼイゼイ息をしているのを撫でているうちに、心臓が止まりました。

あっという間の出来事でした。

 

スタッフもこどもたちも、悲しむだろうなぁ・・・・・なんせ、みんなから愛されていたアップル。

 

でも、原因がわからない・・・・このままお墓に埋葬するよりは・・・・・・

 

あまり眠れず、早朝だったけど、一縷の望みをかけて、いつもよくしてくださる大学病院の獣医さんに剖検をお願いすると、快く引き受けてくださったのです。

 

辛かったけど、今まで全力でお世話してくれていたななちゃんと、大学病院に連れていきました。

 

最後のお別れでした。

 

二日後、剖検の結果がきました。

 

肺炎でした。

やっぱり・・・・・・。哺乳瓶の口を、新品のに変えればよかったのだろうか・・

 

ミルクの回数を増やして、一回量を減らせばよかったのか・・・いろんなことを考えました。

 

そしてその後に、またお知らせがきました。

 

それが本当の死因・・・口蓋裂でした・・・・。

 

聞いたことはあったけど・・・。

 

生まれつきのオーバーショット(噛み合わせ悪く、上顎が前にでている)ではあったのですが・・・その関係性はわからないとのことでした。

 

要は、生まれつき口内で鼻と隔てる壁がなく、だからミルクが直接鼻から出たりしてたのだと・・・。

 

そこからの肺炎だったようです。

 

残念でしたが、先天性の病気なら、いずれにしても長くは生きられなかっただろうと。

 

そして、口蓋裂の原因で考えられるのは、母親の栄養失調、、ミント自身がまだ1歳足らずでもともと小柄な子で成長しきっておらず、そしてまさか妊娠してるとも思わず、普通の給餌をしていたこともあるのかなあと・・・。

 

死因が分かっただけでも、これからの糧になります。

 

アップルは、私含めスタッフたち、こどもたちにも、命をもって大切なことを教えてくれたのだと思います。

 

以前、アップルを譲ってほしいと、県外から来られた方もいたのですが、体が弱いからとお断りして、うちでずっと面倒みようと決めた子だったので、こどもたちもみんな、とても残念がり、悲しんだのですが、今ある命、これから出逢う命を大切にしようね、とみんなに話しました。

 

 

 

在りし日のアップル、ラッキーと。

 

 

 

最初はこんなに小さかったんだね。この頃は、もうだめかと思う時が何度もあったけど・・

がんばったね。

でも、もっともっと大きくなってほしかったな・・・・・

短い間だったけど、みんなにたくさんの思い出と、大切な命のメッセージくれてありがとう!

 

アツプル、安らかに。。