実験号S2000タイプSに、大径ブレーキディスクキットを取り付けてテストしています。
このディスクローター、ワンピースディスクで前後330mmになります。
リアには、310mmも設定。
なぜ2種類のリアディスク径があるのか??
これにはブレーキパッドだけではできない、ブレーキの前後バランスチューニングができるようにしています。
純正比ディスク径を10%アップしたのが、フロント330mmリア310mm
制動した際の姿勢がリアから沈み込むようにする事を狙った、フロント330mmリア330mm
これに、お好みのブレーキパッドを組み合わせて、、、組み合わせはとてもたくさんある!
街乗りでも効果はすぐにわかります。
サーキットでも問題が発生しないかテストしました。
鈴鹿サーキットや岡山国際サーキット、ミニサーキットなどなどでテスト。
ブレーキの効きなどの不具合は無し。
しかし、ディスクローターの重量違いでハンドリングに差が発生。
これには色々と興味が湧いた。
フロントディスクローターの軽量バージョンを作り、テスト。
標準ローターとして販売予定の330mmローターは8200g
軽量バージョンは7635g
その差、565g
たった565gの差ですが、車両に取り付け走ると、、、軽い!転がり出しが軽い。
でも、ハンドリングでフロントの接地が薄くなった。
これはリアの330mmと310mmにも言えることで、330mmの方がトラクションがあるのです。転がりが早いのは310mm
フロントディスクローターの標準と軽量版。
リアディスクローター径330mmと310mm。
これに、ブレーキパッドが加わって色々なセットが作り出せるようになります。
※副産物で、ディスクローターが重い方が雨のグリップ力が上がりました。タイヤの面圧が上がったようです。
ディスクローター径が大きくなって、ホイールが入るかもテストしてみました。
純正17インチホイールフロントと330mmディスク
純正17インチホイールリアと330mmディスク
現状の手持ちホイールで一番クリアランスが無かったのは、
このエンケイホイールにリア330mmの組み合わせ
これで、バランスウエイトが取れてしまいました。干渉してなくて鈴鹿サーキットもの状態で走れました。
16インチホイールは、純正を含め付かなくなります。
現在、純正ブレーキパッドでの検証確認を行なっています。
純正ブレーキパッドでも、確実に制動力が上がっておりコントロール性も向上しました。鳴きも発生しておりません。
まるで純正のように見える330mmディスク
純正ブレーキパッドの裏板に鳴き留めシムがついているため、ブレーキタッチが、少し柔らかくなりました。
実験号は最終型VSA付き。ブレーキバランスもABSユニットで行われている。
それ以前のS2000には、リアへの油圧配分がPバルブによって制御されているため、ブレーキディスク径を変更した際に弊害が出ないか別のS2000でもテストを行っている。
AP1-100型のS2000
ブレーキディスクは、フロント標準と軽量、リア330mmと310mmの全てをテストしてもらった。