いま、新書売り上げランキング一位は、

林真理子さんの『野心のすすめ』です。

一位だからというより、私は中学時代からの

大ファンだったことを、本ブログでも以前

紹介させて頂きました。


先週、新宿でイベントに参加した私は

当然、いつものように紀伊国屋書店に立ち寄りました(^_^;)


ビジネス書コーナーで、平積みされている本を見て

なぜ、こんなに「生き方本」ばかりなんだろう?

と不思議に思いました。

帰りの電車では、となりの青年が稲森和夫さんの『生き方』を

読んでいる光景に出会いました。

皆、自分の人生をなんとか向上させて、成長したいという

欲求が根底にあるのでは?と読者の視点からは思います。


それを出版したり発信したりする、メデイアの方々の意識としては、

きっと、。

「より良い社会を実現するために、自分たちは何ができるだろう?」

という気持ちがあるように、私は思います。


さて、林真理子さんの『野心のすすめ』にこんな箇所がありました。

林さんは、ご存知の通り日大芸術学部のご出身。

(今、気づきましたが私のメンターと一緒ですね。)

林さんが大学生だった当時は、私からみてもキラキラ

していた時代だったと思います。高度成長期のど真ん中。

名実ともに「JAPAN as No.One」の時代でした。


しかし、林さんご自身は表紙の表情から察するように

決して、順風満帆ではなかったようです。

なんと、就活で受けた40社全てから

「不採用通知」が届いたとい言います。

のちに、時代の寵児となり、直木賞も取り、

現在に至るまで、トップを走り続けてきた林さん。


私が、すごいな~!と思ったのは林さんの

セルフイメージ、自己肯定感の高さでした。

「私は、この40通の不採用通知を取っておこう

と思いました」といいます。

「そして、私が作家になって、その会社の人たち

から林先生どうかウチでも書いてください、お願いします、

と絶対に言わせてみせる。」

という、趣旨のことを述べられていました。


私は、こんな方達と、同じ時代

同じ国に生まれたことを、ふと、誇りに思いました。



野心のすすめ (講談社現代新書)/林 真理子

¥777
Amazon.co.jp