社会人大学に通っていた頃、私の勤め先が夜勤帯だったこともあり、午後~23:00頃まで仕事をしていました。

繁忙期は、さらに早出や残業が追加されることがありました。
午前中、朝一で近所の大学で茨城で最も評判の良いカウンセラーの講義を受けていました。

『対人援助の基礎知識』

大学の単位にはなりませんでしたが、これは、本当に役に立ちました。
キリスト教大学のS先生、私のカウンセラーとしての話し方、アティチュードは、この先生から受け継いでいます。

つかみどころのない、宇宙人のような所。このS先生のアダ名も「宇宙人」でした(^_^)

チャペルのすぐ隣りの教室でしたが、
出てくる話しは、どういう訳か仏教の話しばかり(~_~;)

ロジャースや、ユングの話しがこれほどまで、仏教の考えにそっくりなのに驚きました。

この時は、私がカウンセラーになる前で、何度か質問をさせて頂いたたことがありました。

「カウンセリング中にクライアントさんに質問してもよいのでしょうか?」


次のような、答えが返ってきました。

「話が入り組んでいる場合、絶対ダメではないのですが、。」

「とくに、始めのうちに質問するクセをつけてしまうのは、良くない。」



皆さん、なぜだと思いますか?


そう、聴いてないのです。

いえ、話しを「聴けて」ないのです。


なぜなら、

質問をする。

クライアントさんが話す。

そして、また質問をする。


この「質問、答え。質問、答え。質問、答え。」



という「流れ」になった場合、

カウンセラーのアタマの中にあるのは、。

「次、何を質問しようかな?」

になるのです。


これでは、「答え」しか出てきません。


こうなると、積極的傾聴どころではなくなります。

これは、カウンセリングでなくインタビューです。

クライアントさん自身も気づかない、深層心理に深く眠る、問題には決して触れることは、ないと私も思います。


インタビューのように「答え」を見つけるのでは、ありません。

クライアントさんに「応え」るうちに

クライアントさん〈自身〉に気づいてもらうこと、

それが、カウンセリングなのです。




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