医療、介護、福祉の分野で需要が高い資格があります。

ヘルパー、介護福祉士、社会福祉士、等をはじめに他にも数多くあります。
就職や転職に有利といわれ、私の住む地域の求人にも、これらの有資格者
への求人はあると思います。

最近は、都内だけでなく地方のカフェでも、これらの資格を目指し
勉強している学生さんや、社会人の方をよく見かけます。
まあ、私もカフェで何かを勉強しているひとりですが(;^_^A

きのう、となりに居合わせた若い男性は
理学療法士の資格の勉強をしていました。
これもまた、需要は高いのだろうと思います。

気づくと、私は受験資格やら、仕事の内容等についてインタビュー
をしてしまいました。

ご存知のように、総合病院やリハビリセンターでも
医師、看護師、意外にもさまざまな職種の方が働いています。
とくにケア・マネージャーなどは、あらゆる人や場所をコネクト
する必要があり、医師よりも内外の事情に精通しているという気がします。


きのうの未来の理学療法士の彼から聞いた話では、最近は
ケア・プランナーというひとが活躍しているという。
例えば、施設に入居してくる高齢者がいるとします。
カルテだけで判断すると、読み書きは脳に負担がかかるため
好ましくない、という判断があったとします。

しかし、ご本人や家族の意向を伺うと長年、趣味で俳句をしてきた、
何ど言う場合があります。こういう場合は、ケアのプランを
カスタマイズしてあげる必要があるでしょう。
まさに、水先案内人的な役割のしごとですね(^_^)v


そして、家に帰った私はテレビにiPS細胞の研究で、ノーベル賞を取った
山中伸弥先生が出ていたので、観ていました。
カリフォルニアの研究室からの中継だったようです。

アメリカでは、ご存知よい研究には投資家たちが、惜しみなく費用を出す
恵まれた土壌があります。研究室の隣に投資家のビルがあり、
基礎研究から、応用的な実用段階に移す段階で、タイムラグがない。
日本では、大手製薬会社に打診するだけでも様々な根回しが必要とのこと。

まさに「死の谷」です。

医療の分野では、新薬を待ち望んでいる病気の患者さんや家族に
とっては、一刻の猶予もないのにと私も思います。
さらに、日本の場合、新薬をつくる際のレシピはアメリカの機関
から買い取ってくる必要があります。

こういった問題に対処するため、アメリカには「プログラム・ディレクター」
と言われる、コーディネーター役の人がいるといいます。

Phdや、医師になったあとMBAを取る人たち。
まさに、複線型のキャリアのお手本です。

こういった時間の溝を埋める一つの手段は、統合医療だと私は思います。
幸い、日本は東洋医学や、心理や哲学、社会福祉などの様々な方面からの
ケアが可能です。医療やカウンセリングなどの垣根を越えた

全人的医療からの文脈から捉えなおすことができます。

現在、日本でなんらかの疾患に苦しむ方々と接していて私が、
いつも感じるのは「西洋医学」の知見だけではムリ、だということです。

専門性を極めるのは、とても好ましいと思います。
しかし、分科ばかりが進んでしまうと、よろしくない。

先日、私の実母が若い脳外科医に受信の際、お話しさせて頂いた
ことを、このブログでも書きました。
その医師曰く

「医療の分野でも、本当に優秀で信頼できるDrは2割です」

はい、私もそう思います。

日本の医学部しか出ていない若い医師たちには
医学部のカリキュラムにない分野に関しては、想像力が働かない
現状があるのではないでしょうか。

医療に限らず、例えばアメリカではW・メジャーは普通のことです。
先攻する学問領域を二つ以上持つ。
スポーツ選手でも、MLBとNBAの両方からドラフト指名を受ける選手もいます。


2008年に出版された『鬱の力』のなかで、五木寛之さんと香山リカ先生が
このことを、述べている箇所がありました。

“五木「最近は、ドクター・アドバイザーとか、ドクター・ナビゲーター
という職業があって、そこへ相談に行けば、何科に行きなさい、と
説明してくれるらしい。」

香山「私もそれは必要だと思います。観光地には必ず、「i」という看板の出た
観光案内があるでしょう。治療の現場にも、あれと似たようなものが
必要だと思います。」”

精神科に相談に行く前に「あなたは温泉にでも行って、ちょっと
休息したらいい」と振り分けてもらう(笑)と、冗談めかして香山先生は
述べられていましたが、私は案外これは大切なのでは?と思います。

現代は、受診までに何日も待つことが、しばしばあります。
患者本人の「思い込み」の場合だってあるでしょう、

医療を批判する本も多い昨今。
ですが、これは教育、あるいは政治や社会
までも含んだ問題だということが分かります。







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